大型DIYをする場合に、常に「イレクター」が選択肢の一つになります。毎回の個別検討は、面倒なので、一例として、自作「大型キャットケージ」で、他の方法とその価格を比較しました。
「イレクター」とは？
「イレクター」とは、「パイプと豊富な種類のジョイントにより多種多様の構造体を製作することができます」です。「イレクター」の商品一覧がリンク先です。直径「Φ28イレクターパイプ」シリーズの定価を用いました。コメリ／カインズ／コーナン等のホームセンターでも常備と考えます。http://www.yzk-shop.com/shop/c/c50/
「大型キャットケージ」の設計例
「大型キャットケージ」の設計例です。「高さ:180cm、奥行:70cm、幅:140cm」としました。全体イメージを以下に示します。片側に扉を設けて、人が入れるようにしたいです。
・なお、関連記事「キャットケージは、蚊対策が不可欠」です。屋外使用であれば、「蚊対策」が不可欠と考えます。https://daijoubudayo.com/diy/catcage_mosquite/
「イレクター」での部材数と価格
前記、設計例での部材数と価格です。なお、部材の接合は、「結束バンド」がおすすめです。関連記事「結束バンドは、DIYで非常に有効（3つのメリット）」です。https://daijoubudayo.com/diy/cable_ties/
・部品（パーツ）の価格を調査しました。「イレクター」は、合計24,528円です。想定よりも、高価になりました。ただ、「デザインが好き」等であれば、その価値はありますので、「イレクター」を否定しているわけでは無く、あくまで、一つの切り口である事をご理解ください。
・なお、「イレクター」で「扉」を設けるには、もう一工夫が必要です。
| ジョイント | ・三方向ジョイント「28ｼﾞｮｲﾝﾄ 1ｺ入 J-4 AAS S IVO」220円×8個＝1760円 |
|---|---|
| パイプ | ・200cm「28ﾊﾟｲﾌﾟ H-2000 AAS S IVO」990円×6本＝5960円 ・140cm「28ﾊﾟｲﾌﾟ H-1500 AAS S IVO」737円×4本＝2948円 ・70cm「28ﾊﾟｲﾌﾟ H-900 AAS S IVO」440円×8本＝3520円 （小計：12428円） ※400cm「28ﾊﾟｲﾌﾟ H-4000 AAS S IVO」1969円を、カットしても良いのですが、数百円の差で、劇的に安くはなりません。 |
| メッシュパネル（ワイヤーネット） | ・100均「ワイヤーネット、ダイソー、80×29.5cm、220円」が47枚なので、10340円（下記参照） |
| （合計） | ・1760円＋5960円＋2948円＋3520円＋10340円＝24,528円 ※パイプカッター「28ﾊﾝﾄﾞｶｯﾀｰ EK-1、5,357円」をお持ちでない方は、購入必要 |
・メッシュパネル（ワイヤーネット）の部材数のイラストです。100均「ワイヤーネット、ダイソー、80×29.5cm、220円」を使用した場合の総数は、47枚（10340円）です。
・思ったより高価なので、「金網」も考えましたが、「イレクター」との接合部や、隙間が無い工夫等に自信が無く、避けました。
・なお、「メッシュパネル、60×90cm、約1700円」であれば、「側面：3枚×6組＝18枚」＋「天板：3枚」＝21枚で、総枚数は少なくなりますが、1700円×21枚＝35,700円と、非常に高価なので、100均がおすすめです。
アイリスオーヤマ メッシュ パネル MPP-6090 ブラック
「メッシュパネル（ワイヤーネット）／金網」の代替「トリカルネット」
「メッシュパネル（ワイヤーネット）／金網」で無いアイデアです。以下の「猫ケージ」を参考にしました。「トリカルネット」と記載がありました。以下の写真の様に、柔らかい素材です。https://www.diy-life.net/idea_pt/16996/
・以下のリンク先で詳細調査をしました。「トリカルネットは編んでない角目タイプのプラスチックネット」「素材には高密度ポリエチレンを使用」「硬くて機械的強度に優れています」と記載があり、使用できそうですが、「黒で約5年（使用用途による、黒が一番耐候性が良い）基本紫外線に弱い」「屋外での仕様の場合は、劣化で白くなってポキッと折れます」のデメリットが気になり、うちでは避けました。要するに、「プラスチック」という認識です。https://www.styledartpro.com/torikarunet/tnet-n24.html
・例えば、「トリカルネット、幅1m×長さ1m（切り売り）、約8000円」です。価格も、少し、高価と感じました。
トリカルネット プラスチックネット CLV-h01 ブラック 大きさ：幅1000mm×長さ1m 切り売り
「イレクター部材」「ワイヤーネット」が高価な点の再確認結果
・なお、「イレクター部材」が高価で、かつ、「ワイヤーネット」も枚数が多いので、高価になります。私の部材選定がミスっていると想定し、他の方の作品例（作品集）も参考にしました。
・例えば、リンク先「猫用ベランダケージ（間口65×奥行140×高さ170 cm）」です。上記設計例とほぼ同じ大きさで、「イレクター部品：25,000円＋その他の製作費用：10,000円＝35,000円」と、やはり高価でした。なお、「合うワイヤーネットを探したり」と記載があるので、ワイヤーネット使用でした。https://www.diy-life.net/idea_pt/15545/
・例えば、リンク先「大型キャットケージ」も、見た目でほぼ同じ大きさです。こちらも、ワイヤーネット使用のようです。https://www.diy-life.net/past_contest_pt/1402/
ワイヤーネットの代替で、「フェンスネット／安全ネット」活用
他の方の「作製例」から考えても、合計24,528円は、「イレクター」では、妥当な価格と判断しました。ただ、再検討した結果、高価なワイヤーネットの代替で「フェンスネット」を見つけました。切断しても使用できるので、優れものです。例えば、「フェンスネット、網目：約37.5mm、2m×10m、約5200円」です。
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・以下の様に切断すれば、「2m×10m」で全体が覆えます。なお、「プラス20cm」とあるのは、「イレクター」に折り返して、接合するためです。部材の接合は、「結束バンド」でお願いします。
・切断して使用できないのですが、例えば、「落下防止ネット（安全ネット）、網目：約45mm、1m×2m、約1200円」も候補です。必要枚数は、「1m×2m」が7枚なので、1200円×7枚＝8400円となり、メッシュパネル（ワイヤーネット）よりも、少し安価になります。
・関連記事「階段吹き抜け対応の猫の「落下防止ネット」を安く2000円で（3つのポイント）」で、使用済で、「接合部や隙間が無い工夫」も問題ありません。https://daijoubudayo.com/diy/cat_step_danger/
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・以上から、「フェンスネット／安全ネット」も加味して、「イレクター」での検討結果を以下にまとめます。
| ジョイント | ・三方向ジョイント「28ｼﾞｮｲﾝﾄ 1ｺ入 J-4 AAS S IVO」220円×8個＝1760円 |
|---|---|
| パイプ | ・200cm「28ﾊﾟｲﾌﾟ H-2000 AAS S IVO」990円×6本＝5960円 ・140cm「28ﾊﾟｲﾌﾟ H-1500 AAS S IVO」737円×4本＝2948円 ・70cm「28ﾊﾟｲﾌﾟ H-900 AAS S IVO」440円×8本＝3520円 （小計：12428円） ※400cm「28ﾊﾟｲﾌﾟ H-4000 AAS S IVO」1969円を、カットしても良いのですが、数百円の差で、劇的に安くはなりません。 |
| メッシュパネル（ワイヤーネット） | ・100均「ワイヤーネット、ダイソー、80×29.5cm、220円」が47枚なので、10340円（安全ネット：8400円、フェンスネット：5200円） |
| （合計） | ・1760円＋12428円＋10340円＝合計24,528円 （安全ネットなら合計22,588円、フェンスネットなら合計19,388円） ※パイプカッター「28ﾊﾝﾄﾞｶｯﾀｰ EK-1、5,357円」をお持ちでない方は、購入必要 |
「イレクター」の代替で「35mm角材」
「イレクター」の代替として、うちでよく使用する「赤松、35mm角材、長さ3m、約500円」を検討します。長さが数mでも、曲がらない強度があります。
・なお、「塗料有り」なら、屋外で、劣化無し（数年）も確認済です。関連記事「幅8mバラフェンスを安く3000円で（自立型／フェンス一体型）」で、以下の写真で「木フレーム（白）」が対象です。https://daijoubudayo.com/diy/fence/
・以下の様に、「3mが合計9本」なので、500円×9本＝4500円になります。「イレクター」が、12428円なので、約3倍の高価です。また、ジョイント（1760円）も不要で、木ネジ（長さ50mm）で、組み立て可能です。
・例えば、「木ネジ、皿、ステンレス、M3.3、長さ50mm、120本、約800円」です。「線径が細いので木割れしにくい」と記載がありました（ただ、下穴を開けると、より割れにくいので、うちでは標準作業です）。なお、長い木ネジなので、高強度のステンレスがおすすめです。
・「35mm角材」で、正確な寸法出しをしました。関連記事「大型キャットケージを市販品／イレクターよりも1万円安価に（35mm角材活用）」でご確認下さい。https://daijoubudayo.com/diy/cat_cage_35mm/
「メッシュフェンス」での部材数と価格（ワイヤーネットが不要）
前記、設計例での部材数と価格です。組み立ても簡単な「メッシュフェンス」は、ホームセンター価格（1990×743mm）で合計18,760円、ジモティー価格（200cm×70cm）で合計7,000円、です。なお、ジモティー価格とは、近隣で入手した「掘り出し物」です。なお、前記と同様に、部材の接合は、「結束バンド」がおすすめです。
・いずれにせよ、「イレクター」と比較して、「メッシュフェンス」は、「ワイヤーネット不要」で安価で、組み立ても簡単です。要するに、「イレクター」は、「パイプが高価」で、かつ、「別途、ワイヤーネットが必要」なのが、課題です。
・関連記事「屋外のミニキャットケージ（高さ2m）を安く1500円で」で、メッシュフェンス（ジモティー価格、500円/枚）を活用です。https://daijoubudayo.com/diy/mini_catcage/
・なお、猫の頭の大きさにも依存しますが、メッシュフェンスの内寸にも、ご注意ください。
他のおすすめの方法「35cm角パネル」（105×70×70cm）
「イレクター」の課題は、「パイプが高価」、「別途、ワイヤーネットが必要」です。要するに、「パイプ機能＋ワイヤーネット機能」が一緒であれば、良いです。
・本観点で、例えば、「キャットケージ、35cm角パネル、26枚、約5000円」（192円/枚）です。例えば、以下の写真のように、設計例よりは小さいのですが、「105×70×70cm」が作れますし、他の大きさも可能です。おすすめです。
・なお、他の市販品と異なり、パネル単位にもなるので、「不要になれば、片づけられる」も魅力です。
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・上記「35cm角パネル」タイプと同様な全体の大きさであれば、例えば、「キャットケージ、3階層、高さ115×幅76×奥行50cm、約13,000円」です。
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自作「大型キャットケージ」の価格比較
自作「大型キャットケージ（高さ:200cm、奥行:70cm、幅:140cm）」で、「イレクター／35mm角材／メッシュフェンス」を価格比較しました。なお、部材の接合は、「結束バンド」がおすすめなのは、共通です。
| イレクター | ・ジョイント1760円、パイプ12428円、ワイヤーネット10340円（安全ネット：8400円、フェンスネット：5200円） ・合計24,528円（安全ネットなら合計22,588円、フェンスネットなら合計19,388円） ※パイプカッター「28ﾊﾝﾄﾞｶｯﾀｰ EK-1、5,357円」をお持ちでない方は、購入必要（ホームセンターで、カットサービスがあるかもしれません） |
|---|---|
| 35mm角材 | ・35mm角材（木ネジで組み立て可能）で4500円、ワイヤーネット10340円（安全ネット：8400円、フェンスネット：5200円） ・合計14,840円（安全ネットなら合計12,900円、フェンスネットなら合計9,700円） |
| メッシュフェンス | ・ホームセンター価格（1990×743mm、2680円/枚）で、合計18,760円 ・ジモティー価格（200cm×70cm、1000円/枚）で、合計7,000円 ・メッシュフェンスは、網が不要で、組み立てが簡単な事がメリット |
・要するに、「イレクター」は、部品（パーツ）が最も高価と言えます。高価な原因は、「パイプが高価」、「別途、ワイヤーネットが必要」です（パイプカッターも別途必要）。「パイプが高価」ですが、「35mm角材」で代替すれば、約1/3に安くなります。「イレクター」をお考えの方は、是非とも「35mm角材」も検討候補でお願い致します。ただ、ワイヤーネット等の接合が少し面倒です。以下の「メッシュフェンス」は、組み立てが簡単です。
・また、「メッシュフェンス」は、組み立てが簡単で、「ワイヤーネット機能（隙間は、5cm以下）」も有しており、網が不要で、猫の脱出が防げます。「バラフェンス」等にも、転用可能な汎用性が高いDIY資材です。関連記事「幅3mバラフェンスを3000円で（メッシュフェンス活用、1000円/枚）」です。https://daijoubudayo.com/diy/fence22/
・関連記事「屋外キャットケージ（高さ2m／幅2m）を安く1万円で」です。メッシュフェンス（ジモティー価格、1000円/枚）を活用しました。2枚目の写真で、しっかり組み上がっている事が、ご理解頂けると思います。https://daijoubudayo.com/diy/cat2/
まとめ
自作「大型キャットケージ」を「イレクター／35mm角材／メッシュフェンス」で価格比較しましたが、「イレクター」の部品（パーツ）が最も高価で、合計24,528円になりました。猫脱走防止扉／キャットタワー／車内棚などでも、同様に高価と考えます。ただ、「デザインが好き」等であれば、その価値はありますので、「イレクター」を否定しているわけでは無く、あくまで、一つの切り口である事をご理解ください。
・高価な原因は、「パイプが高価」、「別途、ワイヤーネットが必要」です。「パイプが高価」に関して、「35mm角材（約1/3の価格）」で代替すれば、合計14,840円と安くなり、「ワイヤーネットを安全ネット／フェンスネット」で代替すると、合計12.900円／合計9,700円とより安価になります。「イレクター」をお考えの方は、是非とも「35mm角材」も検討候補でお願い致します。
・「メッシュフェンス」は、組み立ても簡単で、「ワイヤーネット機能（隙間は、5cm以下）」も有しており、網が不要で、猫の脱出が防げます。「バラフェンス」等にも、転用可能な汎用性が高いDIY資材です。ホームセンター価格で合計18,760円、ジモティー価格で合計7,000円、です。
皆さんのご参考まで（＾＾） 何かあれば、お気軽にお問い合わせください。
2022年3月25日
更新日：2023年9月23日（メッシュフェンスの内寸に注意）
関連記事
・本記事で紹介した関連記事「大型キャットケージを市販品／イレクターよりも1万円安価に（35mm角材活用）」：https://daijoubudayo.com/diy/cat_cage_35mm/
・本記事で紹介した関連記事「キャットケージは、蚊対策が不可欠」：https://daijoubudayo.com/diy/catcage_mosquite/
・本記事で紹介した関連記事「結束バンドは、DIYで非常に有効（3つのメリット）」：https://daijoubudayo.com/diy/cable_ties/
・本記事で紹介した関連記事「階段吹き抜け対応の猫の「落下防止ネット」を安く2000円で（3つのポイント）」：https://daijoubudayo.com/diy/cat_step_danger/
・本記事で紹介した関連記事「幅8mバラフェンスを安く3000円で（自立型／フェンス一体型）」：https://daijoubudayo.com/diy/fence/
・本記事で紹介した関連記事「幅3mバラフェンスを3000円で（メッシュフェンス活用）」：https://daijoubudayo.com/diy/fence22/
・本記事で紹介した関連記事「屋外キャットケージ（高さ2m／幅2m）を安く1万円で」：https://daijoubudayo.com/diy/cat2/
・本記事で紹介した関連記事「屋外のミニキャットケージ（高さ2m）を安く1500円で」：https://daijoubudayo.com/diy/mini_catcage/
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