2m×4mのミニ畑が、自宅の庭にありますが、昨年から、「堆肥(腐葉土)」作りに挑戦し、今年の早春に、畑に使用したので、全体を通して、ご紹介します。注意ポイントを丁寧に記載しました。
野菜作り/果物作りのため、畑に「堆肥(腐葉土)」が、良いと聞いていますが、面倒な気がしています。どんな感じなのか、分かると、やる気になるかも(^^)
・本記事のミニ紹介動画「【ホームガーデン】堆肥作りで「ゴミ袋コンポスト」と「土に置くコンポスト」がお勧め」です。よろしければ、どうぞ。
なぜ、堆肥が必要と考えたのか?
5年前から、畑で、野菜作りを楽しんでいましたが、感覚として、良い野菜が出来なくて、実の数も少なくなった気がしていました。また、土のフカフカ感も無くなってきています。やはり、「肥料」だけでなく、「堆肥」も必要と考えました。
・なお、「腐葉土」は、「堆肥」の一種とも言われるので、あまり、区別しないで、本記事では「堆肥」と記載です。
「堆肥」と「肥料」の違いは、ご存じでしょうか。「堆肥」は、野菜の栄養というよりも、「畑の土を健康に」が目的です。「肥料」は、「野菜の栄養のため」が目的です。両方が大切と考えます。
堆肥の準備(昨年の秋)
ネット記事に調べた所、「①材料(落ち葉/雑草/生ごみ、牛糞/鶏糞など)」+「②促進剤(米ぬか/油かす/もみ殻くん炭など)」+「③容器」が必要と分かりました。
・ただ、「週に1回、かき混ぜる」「乾燥したら水を追加」等の手間がかかるとの記事があり、気が重くなりました。しかし、私の方針は「簡単/安価」なので、何とか、最小限の手間で進める事にしました。
材料(原料)
植物性であれば、「落ち葉/雑草/生ごみ」があります。動物性であれば、「牛糞/鶏糞」があります。2m×4mの畑ですが、「家庭用ごみ容器(60L)×2個=120L」は、欲しい感覚で、「落ち葉」にしました。幸いな事に、近所で手に入れる事ができました。また、庭の雑草取りで「雑草」も発生するので、都度、追加です。
・「生ごみ」は、匂いが気になるのと、量として少ないので、対象としませんでした。
・なお、動物性は、匂いが気になるので、避けました。
促進剤
米ぬか/油かす/もみ殻くん炭などが、候補です。近所の精米所で「米ぬか」が無料なので、活用しました。
容器
私は、2つを選択しました。重視したのは、「水の補給」です。そもそも、「発酵」なので、「乾燥」は大敵です。「[A]ゴミ袋コンポスト」は、水が乾燥しにくく、「[B]土に置くコンポスト」は、「地面」からの水の補給が見込めます。
[A]ゴミ袋コンポスト | ・市販の様々なコンポストもありますが、「ゴミ袋」の方が安価です。「黒いゴミ袋」を5枚、使いました。 ・「電動式のコンポスト」は、そもそも、120Lを目指しているので、避けました。 |
---|---|
[B]土に置くコンポスト | ・「ゴミ袋」では、うまく行かない可能性も考えて、トライしました。廃材活用で、安価に作りました。 ・「50cm角の立方体(125L)」の大きさで、1個です。 |
・また、ネット記事では、「電動の生ごみ処理機」「密閉式コンポスト」「段ボールコンポスト」「不織布コンポスト」「回転式のコンポスト」「穴に埋める/山積み」等もあります。私の検討結果を記載しておきます。ご参考まで。
電動の生ごみ処理機 | ・「簡単」とは、思えないので、避けました。また、「高価」です。 |
---|---|
密閉式コンポスト | ・1次発酵/2次発酵が「手間」です。また、「高価」です。 |
段ボールコンポスト | ・「安価」は合格ですが、さすがに耐久性に難点があります。 |
不織布コンポスト | ・まあまあ「安価」ですが、水にぬれる事もあり、耐久性が少し心配です。「[A]ゴミ袋コンポスト」とよい勝負です。ただ、乾燥するので、水の補給にて「手間」がかかります。 |
回転式のコンポスト | ・回転させるのが「手間」です。また、少し「高価」です。 |
穴に埋める/山積み | ・「安価」は、合格ですが、専用の場所が必要です。これを省スペースにしたのが、「[B]土に置くコンポスト」と言えます。 |
堆肥の仕込み(昨年の秋)
10月に、2つの容器をトライしました。両者が「簡単/安価」を満たしており、実験的な意味もありました。
[A]ゴミ袋コンポスト
・「黒いゴミ袋」です。「黒」が大事です。太陽光により「温度」が上昇し、「発酵」を助けますので。
・「ゴミ袋」の底の両端を、「数cmをカット」します。これで、水が抜けていきます。
・「ゴミ袋」の底から、「5cmくらいの落ち葉」+「パラパラと米ぬか」の繰り返しです。一杯になったら、弱めの水道水をシャワーにして、入れます。カットした底から、水道水が染み出したら、次の「ゴミ袋」です。うちでは、5袋を作りました。
[B]土に置くコンポスト
・「50cm角の立方体(125L)の大きさで、1個」です。「50cmのべニア板で、側面の4枚+フタの1枚」です。「接着剤」は耐久性が無いので、「木ネジ」で全体作製をお願いします。
・大事な点は、「内側への塗料」です。長期間、常にジメジメしているので「耐水性の向上」が目的です。「外側」は常に乾燥するので、特に必要ないと考えます。「内側」の数か月後の状況(黒い塗料)です。腐ることなく、良好な状態でした。製作記事(約1000円)を参考リンクです。https://daijoubudayo.com/diy/compost_low_cost/
・底から、「5cmくらいの落ち葉」+「パラパラと米ぬか」の繰り返しです。[A]と同様です。一杯になったら、弱めの水道水でシャワーです。仕込みでは、[A]と同程度で良いと考えますが、地面からの水の補給も期待できます。
・なお、例えば、「コンポスト、130L、約7000円」です。同機能なので、こちらの購入でも構わないと考えます。
アイリスオーヤマ コンポスト エココンポスト IC-130 ブラック 幅約61×奥行約61×高さ約73
堆肥の発酵(秋~早春)
[A]ゴミ袋コンポスト
温度を上げて、発酵を促進するために、「太陽が当たる場所」に、放置しました。水の追加も行いませんでした。
[B]土に置くコンポスト
こちらも、数か月間の放置です。「地面からの水分補給」を期待して、水の追加も行いませんでした。
畑の前準備(昨年の秋~早春)
・昨年の秋に、畑に堆肥を入れる前に、耕した方が良いです。まずは、「スコップ」で、掘り返しです。これで、空気が地下まで入るので、グッドです。また、白く見えるのが、「石灰」です。土をアルカリ性にするのに、有効です。
・早春に、「小型耕運機」で細かくします。昨年に「スコップ」で掘り返しているので、細かくできました。この状態から、溝を掘り、堆肥処理を行いました。
・例えば、「小型耕運機、100V電源、約16000円」です。安くて、お勧めです。
高儀 GREEN ART 電動耕うん機 菜援くん 800W GCV-110
堆肥の最終形(早春)
・2月21日なので、早春としましたが、以下の最終形となっていました。
[A]ゴミ袋コンポスト
・数か月の経過ですが、「ゴミ袋に破れ無し」でした。また、中も、水分を保っています。最初は「落ち葉」だったので、「ほぼ堆肥」と思います。種類は、分かりませんが、虫も発生しており、匂いもありましたが、そもそも、微生物の発生を促進しているので、問題ないと考えます。
・なお、今回の堆肥は、すこし、水分が多いので、早春(2月)から、一か月程度、このままにして、水分を丁度よくしてから、「堆肥」として、使用する予定です。多めに出来たので、バラやプランター等に活用します。
[B]土に置くコンポスト
庭に置いていました。蓋を開けたら、周辺に「白いカビ」です。理想的な状態であった証拠です。2枚目で深くをみると、確かに「堆肥」になっています。なお、表面にあるのは、草取りした「雑草」です。ゴミも少なくなり、一石二鳥です。
・更に、内部の状態ですが、「完全な堆肥」です。「落ち葉」の原形を無く、いい感じです。「ゴミ袋コンポスト」よりも、匂いが少なかったです。
・底に近い「完全な堆肥」だけを取り出して、以下に示します。いい感じです。
・ネット記事に、手作りの堆肥は、「すべて分解させて熟成させてから、ガーデニングに使用」とありましたが、それを満たしていると考えます。
・もし、「堆肥(腐葉土)」購入される方は、例えば、「完熟腐葉土、40L、約2500円」です。
トチミグリーンサービス 完熟腐葉土 40L
堆肥(腐葉土)の使い方
・「表面に撒く」等の方法もありますが、「畑の土を健康に」がキーワードなので、40cmくらい深さの溝に、入れる方法にしました。土を被せて、終了です。これで、4月になったら、畝(うね)を作り、野菜/果物を植える予定(「堆肥」の真上で)です。(野菜/果物の根に「堆肥」があたると肥料焼けとネット記事にあったので、40cmと少し深めにしました)
・土の表面がデコボコしていますが、そのままの方が、空気が地下まで入ります。堆肥を埋めてから、苗を植える5月頃まで「放置」です。
まとめ
堆肥作りで「[A]ゴミ袋コンポスト」と「[B]土に置くコンポスト」の両者がお勧めです。
・私の方針は、「簡単/安価」であり、以下の2つの容器をトライしました。注意ポイントを丁寧に記載しました。
・「[A]ゴミ袋コンポスト」は、水分がすこし多めでしたが、「ほぼ堆肥」でした。「[B]土に置くコンポスト」は、「完全な堆肥」でした。
皆さんのご参考まで(^^) 何かあれば、お気軽にお問い合わせください。
2021年2月21日
更新日:2023年3月17日(本記事のミニ紹介動画をリンク)
【番外編】<今秋にトライする予定> 堆肥(腐葉土)の容器無しタイプです
先日、「堆肥(腐葉土)」のネット記事で、第3の方法を見つけました。「[C]畑の溝に、落ち葉+米ぬかで、そのまま、数か月」です。従って、「容器無しタイプ」の究極の方法です。
・以下の写真は、今回の堆肥が入っていますが、これを「落ち葉+米ぬか」で代えるという意味です。大事にしている「水の補給」も満たしています。
・そもそも、「落ち葉」が土に還るのは、土の表面ですが、これを少し深い所で、実現させようとしているだけです。「究極の簡単/安価」なので、今秋のトライが楽しみです。
関連記事
・本記事で紹介した関連記事「木製コンポスト(大容量125L)で、安く1000円の作り方」です:https://daijoubudayo.com/diy/compost_low_cost/
・関連記事「堆肥の超簡単で低コストな作り方(プランターコンポスト方式)」です:https://daijoubudayo.com/diy/easy_compost/
・関連記事「ミニ畑で団粒構造(糸状菌)を目指した無肥料栽培へのトライ」: https://daijoubudayo.com/diy/natural_farming/
・関連記事「ミニ畑での「植物の根量増加」を目指した「腐植酸」活用」:https://daijoubudayo.com/diy/humic_acid/
・関連記事「馬糞堆肥の作り方(糸状菌と放線菌のうまい役割分担)」です:https://daijoubudayo.com/diy/horse_manure/
・関連記事「滋賀県で、雑草/木材チップが原料の「無料堆肥」を入手(感想を記載)」です:https://daijoubudayo.com/diy/free_manure/
上記も含めた、本ブログのDIYカテゴリー(猫モノ、バラフェンス、野菜/果物、格子戸など)の記事リスト(約30件)です。他の記事もどうぞ。
・各記事の左上に「検索窓」があるので、気になるキーワードを入れて頂ければ、ご要望の記事があるかもしれません。