約2mキャットタワーを簡単に安く2000円での作り方です。写真多めで、分かりやすさを心がけました。設計ポイントと安全ポイントを丁寧に記載しました。
・本記事の約1分の紹介動画「【DIY】約2mキャットタワーを簡単に安く2000円で(設計ポイントは、段差の寸法)」です。よろしければ、どうぞ。
キャットタワー周りの現地調査です
・まずは、現地調査です。「柱は活用できるのか/活用できないのか」「床は、畳みなのか/木製なのか」「最終的な高さは、人の頭/肩のどれにするのか」です。うちの場合と、そうで無い場合のポイントを以下に示します。
柱の活用有無 | ・うちは、「柱活用」できました。 ・柱活用できない場合は、倒れないような工夫が必要です。「突っ張り棒」を使用されている方もいます。その場合は、「結束バンド」で固定が良いです。 |
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キャットタワーの高さは? | ・うちは、キャットウォークまでの経路が必要なので、頭上が必要でした。 ・肩の場合は、階段数が異なります。また、倒れない工夫も、低くければ、より簡単になります。 |
床は畳み/木製? | ・うちは、「畳み」でした。 ・木製の場合は、床が傷つかないように、何からの「下敷きシート」等を最下部に、ご使用ください。もちろん、「畳み」でも気になる方は、お願いします。 |
・市販品は、例えば、「キャットタワー、高さ156㎝、約5000円」です。高価と考えます。また、キャットウォークの高さに合うモノが難しいです。
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・例えば、「キャットタワー、高さは約2.5m、約8000円」です。高価です。また、部屋に合うモノが難しいです。
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柱が無い場合の対応策
柱が無い場合は、「突っ張り棒+結束バンド」がご提案です。結束バンドの活用度は高いので、それを記載した記事です。https://daijoubudayo.com/diy/cable_ties/
・例えば「突っ張り棒(2m)、白、約2300円」です。突っ張り棒 強力 2m つっぱり棒 伸縮棒 強負荷 ものほし竿 ドリル不要 物干し竿 洗濯物干し 布団干し 室内 屋外 調節簡単 耐荷重30~10kg 直径32mm
・例えば、「結束バンド、15cm、耐候性、100本、約400円」です。10cmでは短く、20cmでは長いので、15cmが良いです。耐久性が高い「耐候性」をおすすめです。
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キャットタワーの設計です(ポイントは、段差の寸法)
・天井キャットウォークまでの経路が必要なので、頭上の高さで、約1.8mです。うちの猫は、気に入ってくれています。
・階段状が上り下りしやすいと考えて、うちの猫は、「40cm段差でOK」です。猫によって、それぞれなので、普段のジャンプする高さ等でご判断ください。よって、40cm×4段=160cmとしました。キャットタワーの設計ポイントは、「段差の寸法」です。概要図です。
・次に、猫台の幅と奥行きです。今回、「幅30cm×奥行き20cm」しました。「奥行き30cm×幅20cm」でも良いのですが、スペースが無いので、やむを得ず、です。ただ、これでも上り下りは、大丈夫でした(後述しますが、回り込みも難しくなるので、幅20cm×奥行き20cmでは、小さすぎると考えます)。
・うちの猫は、以下の写真のように、上手に下りています。登る時よりも、落ちたりしやすい下りる時に、ご注意をお願いします。
キャットタワーの全体設計
・40cm×4段=160cmですが、以下の全体設計としました。対応する写真もアップしておきます。
・材料リストを以下に示します。
柱(猫台を支える角材) | ・長さ80cm、2本 ・長さ120cm、2本 ・長さ160cm、2本 (15mm×40mmの角材) |
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猫台(猫が乗る台) | ・30cm×20cm、4名 (厚み10mmの板) |
土台(全体の最下部の台) | ・40cm×20cm、1枚 (厚み10mmの板) |
自作治具(猫台と柱との接合で使用) | ・長い自作治具、長さ28.3cmの台形、4本 (15mm×40mmの角材) ・短い自作治具、長辺50mm×短辺15mmの台形、6個+1個 (35mm角の角材) |
木ネジ | ・「猫台の接合、皿ネジ、長さ25mm」「柱の接合、皿ネジ、長さ32mm」を使用(皿ネジは、猫台にネジの頭が飛び出ないため) |
・「柱の上に猫台」を載せています。上からの猫の重みに耐える為です。
・「土台を板」したのは、左右の歪みもゼロとなり、安価で、上部の荷重にも耐えられるためです。重要な設計ポイントです。土台を角材にすると、左右の歪みに非常に弱くなります。
L字金具よりも、安全/安価な自作治具
・通常は、猫台の固定にL字金具を使用しますが、数も増えると高価になります。例えば、「L字金具、36mm、約200円」、「L字金具、150mm×200mm、約200円」です。今回の場合であれば、前者が4個、後者が4個で計8個(1200円)になります。
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・L字金具の購入の代わりに、リンク先の工夫で、安全で安価な「自作治具」で、うちでは、ほぼゼロ円です。適切なネジも使用可能なので、より安全です。「自作治具」の具体的な作り方/使い方の記事です。https://daijoubudayo.com/diy/l_metal/
・特に今回は、3段目と2段目は、L字金具の使用では実現できないので、必ず、自作治具が必要となります。
長い自作治具(4段目と1段目で使用)
・前述の「長い自作治具(三角形)」は、4段目と1段目の猫台で使用しています。4段目の写真で示します。斜めの部材です。
・4段目の猫台は長さ30cm、1段目の猫台は長さ20cmなので、短い20cmに合わせて、同様な部材で、作製を楽にしました(長さ30cmだと、逆に長すぎてフラフラする気もしましたので…)。4段目は、他とは異なる猫台の向きとして、キャットウォークからの上り下りを楽にしました。
・前述で「長さ28.3cmの台形」と記載しましたが、以下に図示しておきます。なお、角材から、交互に切り出せば、最小の木材カット数で部材が作れます(木材カット角度は、45度で統一しないと、左右が合わなくなります)。私は、いつも、多めに作って、予備用にキープしています。
短い自作治具(3段目と2段目と1段目で使用)
・前述の「短い自作治具(三角形)」は、3段目と2段目と1段目で使用しています。5cm角程度の小さい部材です。3段目の写真です。
・「長辺5cm×短辺1.5cmの台形」と前述しましたが、以下に図示しておきます。なお、こちらも、角材から交互に切り出せば、最小カット数で部材が作れます。
木ネジの長さにも注意
なお、「木ネジ」も上記の図面内に記載です。デフォルメしたので、木ネジ同士が当たりそうに見えますが、実際には、標準的な2cm弱の部材への侵入なので、当たることはありません。
・猫台の厚み10mmに対して木ネジは25mm、柱の厚み15mmに対して木ネジは32mmを使用しました。猫台と柱に、木ネジ用の「下穴」もよろしくお願い致します(しっかりと接合できます)。「木工用接着剤を無し」で、他の製作物も含めて、私は、木ネジだけで作製しています(やり直しも効きますので)。
・木ネジ用の「電動ドライバー(電動ドリル)」に関する関連記事「電動ドライバーの買い方は、バッテリー2個も含めた3つのポイント重視で」です。https://daijoubudayo.com/diy/screwdriver/
キャットタワーの組み立て(下穴)の超効率化
・木ネジでは、「下穴」が重要なので、怠るのは避けたいです。ただ、すべての木ネジの「下穴」のドリル位置を決めるのが、大変です。つまり、以下の写真の黒丸の位置決めが、大変です。すぐにドリルをしないで、ポンチか長い釘で、下穴をお願いします。
・うちでは、「下穴の超効率化」のために、以下の写真のように、使用部材の断面で、枠取りして、それから、「下穴」位置決めの黒丸を書いています。定規が不要なので、さっさと、できます。お試しください。木ネジに合わせて、直径4mmドリルを使いました。
・「下穴」に沿って、組み立てれば、簡単でスムーズです。
キャットタワーの材料費
・材料費です。例えば、ホームセンターで「幅40mm×厚み15mm×長さ約2.5m、300円」×4本=1200円で、「柱」「長い自作治具」ができ上り、他を合わせても、約2000円です。
・例えば、猫台は、ホームセンターで「910×1820×9mm、約1200円」から切り出したので、試算では半分の600円としました。
キャットタワーの安全化(柱に固定と布貼り)
・2点あります。そもそも、高さ160cmと大きいので、最上部を柱に固定して安全性アップです。最上部の上でも「短い自作治具」を活用です。
・それと、もう一つは、猫台を滑りにくくする工夫です。キャットタワーは高いので、猫が落ちると危険です。そこで、「滑り止め」として、「布貼り」にしました。作り方が以下の写真です。木工用接着剤で、しっかりと貼れます。デザインも、おしゃれになりました。
キャットタワーの設計ポイント/安全ポイントのまとめ
キャットタワーの設計ポイント/安全ポイントを以下にまとめます。
キャットタワー周りの現地調査 | ・「柱活用」できれば、楽になります。難しいなら、例えば、「突っ張り棒+結束バンド」等をご検討ください。 ・床の傷つきが気になるなら「下敷きシート」等の工夫を |
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キャットタワー(階段状)の設計 | ・階段は、40cm段差として、4段なので、計160cm ・猫台は、30cm×20cm |
キャットタワーの全体寸法 | ・設計図/材料リストを掲載しています ・土台は、板にして、安価で丈夫に |
猫台の固定(自作治具) | ・通常は、L字金具を使用ですが、「自作治具」で、ほぼゼロ円で ・「自作治具」の寸法や作り方も解説付き |
キャットタワーの組み立て(下穴)の超効率化 | ・木ネジの「下穴の超効率化」も説明しています ・電動ドライバーが、「下穴」「木ネジ締め」で大活躍です |
キャットタワーの安全化 | ・倒れないように、キャットタワーをしっかりと「柱」に固定 ・「布貼り」で、猫台を滑りにくく |
キャットタワーの改善前 | ・「木工用接着剤無しで組み立て」なので、やり直しも効きます |
キャットタワーの改善後の工夫
・キャットタワーの改善前の写真です。猫台が20cm×20cmと小さくて、下りるのが怖そうでした。そのため、「30cm×20cm」に改善しました。「木工用接着剤を無し」で組み立てているので、やり直しが効きました。
・また、猫台の表面が滑るので、一度、落ちてしまい、猫に申し訳なかったです。そのため、「布貼り」で改善して、滑りにくくしました。
まとめ
約2mキャットタワーを簡単に安く2000円での作り方です。設計ポイントは、「段差との寸法」で「40cm段差でOK」でした。また、安全ポイントとして、猫台を滑りにくくする工夫として、「布貼り」です。
皆さんのご参考まで(^^) 何かあれば、お気軽にお問合せください。
2020年12月28日
更新日:2021年1月11日
更新日:2021年11月27日(記事構成の改善)
更新日:2022年8月19日(本記事の約1分の紹介動画アップ)
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