L字金具は、棚などでよく使います。ただ、安全で無く、強度が弱いケースがあります。
・より安全で、ほぼゼロ円で安価な自作治具の作り方のご報告です。
・本記事のミニ紹介動画「【DIY】L字金具よりも、安全で、ほぼゼロ円で安価な自作治具(ポイントは、寸法)」です。よろしければ、どうぞ、
L字金具の一般的な例/望ましくない例
L字金具は、きちんと使用しないと、安全で無く、強度が弱いケースがあります。
・一般的な例です。横方向に木ネジが4個、縦方向に木ネジが4個、です。
・望ましくない例(悪い例)です。鴨居からはみ出ており、最下部で「ネジ穴の欠け」です。望ましくありません。
・望ましくない例(悪い例)です。「ネジの向きが逆」です。逆の向きで、棚板の荷重を支えていますが、ネジは、本来、下からの向きにすべきで、望ましくありません。
・また、L字金具のネジ穴が小さいので、「細いネジ」しか使用できないです。
・望ましくない例の原因を以下に示します。これが、L字金具の「課題」です。
ネジ穴の欠け | ・L字金具は、金属なので、ネジ穴が自由な場所に無いです。 ・そのため、適切な位置に、ネジができないです。 |
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ネジの向きが逆 | ・こちらの方が深刻です。 ・棚板を下から支えたいのですが、別の添え木等の工夫が必要となり、普通には無理です。 |
細いネジ | ・L字金具のネジ穴が小さいので、太いネジが使用できないです。 |
・例えば、「L字金具、36mm、約200円」、「L字金具、150mm×200mm、約200円」です。100均では、少し小さ目(短め目)が多かったです。
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L字金具の自作治具の使用結果
以下の写真が、自作治具の使用結果です。最初が「長い自作治具」で、次が「短い自作治具」です。無機質なL字金具よりも、おしゃれで気に入っています。
・前述のL字金具の「課題」への対応を以下で示します。
ネジ穴の欠け | ・「長い自作治具」と「短い自作治具」の使い分けで、自由な場所に、ネジ穴が設定できます。 |
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ネジの向きが逆 | ・自作治具は、棚板の反対側から、ネジ使用で、より安全です。 |
細いネジ | ・L字金具のネジ穴が小さいので、太いネジが使用できないです。 |
・下図で、説明です。
・「L字金具」は、金属製のため、商品種類の選択しか無いのですが、「自作治具」は、「長い治具」~「短い治具」で、適切な長さにできるので、ネジ穴も自由です。
・「L字金具」は、下から棚板を支えているため、その荷重で右側にずれていきます。「自作治具」は、棚板の荷重を板材で支えるので、ずれが無いです。棚板と「L字金具/自作治具」の上下関係が逆でも、同じ状況です。
・「L字金具」は、ネジ穴が小さいので、細いネジですが、「自作治具」は、適切な太さのネジが選択可能です。
棚板での自作治具の使い方/取り付け方法(ポイントは、自作治具の寸法)
棚板での使い方/取り付け方法を以下に示します。うちでの部材寸法も記載です。
・なお、「短い自作治具」が三角形で無く、「台形」なのは、ネジが治具内部で重ならないためです。三角形では、ネジが治具内部でぶつかる可能性があります。
・「35mm角」に合わせて、「幅40mm」として、棚板の荷重を広い面積で受けるようにしました。「厚み15mm」にしましたが、これを「厚み40mm」とした角材では、少し邪魔でおしゃれで無い感覚です。
・ポイントは、「自作治具の寸法」です。
・なお、「ネジ長さ」は、重要です。棚板の厚み10mmの際は「ネジ長さは25mm」、厚み15mmの際は「ネジ長さは32mm」が、丁度良いと考えます。このネジ長さは、「太いネジ」になりますが、L字金具では、ネジ穴が小さいので、使えないです。適切なネジが使える事が、「自作治具」の最大のメリットです。
・また、棚板に、貫通した「ネジ用の穴あけ」も電動ドリルでお願いします。貫通させておかないと、ネジ締めがキチンとできません。また、電動ドリルをすぐに使用するでは無く、中心位置を正確にするために、下穴をポンチか長い釘の活用でお願いします。
・うちでは、「下穴の超効率化」のために、以下の写真のように、使用部材の断面で、枠取りして、それから、「下穴」位置決めの黒丸を書いています。定規が不要なので、さっさと、できます。お試しください。
うちでは、木工用の「接着剤を無し」で、他の制作物も含めて作製しています。やり直しが効くメリットを活かしています。
「長い自作治具」の作り方
以下の写真の様に、板材(部材)を切断して、「長い自作治具」を作りました。なお、同じ向きでは無く、交互でお願いします(切断面の角度を45度にすると、次々に切断しても同じモノができます)。「幅40mm×厚み15mm」の板材です。
・端材が使用可能なので、ほぼゼロ円としました。
・なお、うちでは、35mm角の端材で、複数作製して、常備しています。
「短い自作治具」の作り方
以下の写真の様に、角材(部材)を切断して、「短い自作治具」を作りました。なお、同じ向きでは無く、交互でお願いします。うちでは、安い「35mm角」の木材を活用しています。なお、台形の長辺が5cmで短辺が1.5cmが、「35mm角」に丁度良かったです(切断面の角度が45度になるので、次々に切断しても同じモノができます)。
・端材が使用可能なので、ほぼゼロ円としました。
まとめ
L字金具は、安全で無く、強度が弱いケースがあります。より安全で、ほぼゼロ円で安価な自作治具の作り方をご報告です。
・ポイントは、自作治具の寸法です。部材からの切断方法も写真付きで記載しました。
皆さんのご参考まで(^^) 何かあれば、お気軽にお問い合わせください。
2021年11月27日
更新日:2023年2月25日(本記事のミニ紹介動画をリンク)
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