家庭菜園で、ゴーヤ/スイカ(ツル性植物)を育てている方は、多いと思います。これらを購入後に、収穫できると、安心します。ただ、うちでは、毎年、ゴーヤ/スイカが、「思ったより、収穫できないな~」「育っても、実が小さいな~」でした。要するに、「惰性管理」でしたが、今シーズンから改善したので、ご報告です。図解あり/イラストありです。
ゴーヤ(別名ニガウリ)を切らなかった理由
そもそも、ゴーヤ(別名ニガウリ、ツルレイシ属)を購入後に、収穫できると、安心していました。また、「収穫ゼロ」では無かったです。「自然に伸び放題にした方が、実も沢山つくので、沢山の収穫のはず」が、ゴーヤを切らなかった理由です。
田舎の実家のゴーヤは、うちの収穫量の「約5倍」
ただ、田舎の実家に帰省した際に、日除け目的の「ゴーヤカーテン」がありました。「カーテン」は正しい表現で、モッサモッサであり、家側が薄暗くなる程でした。うちは、モッサモッサで無く「カーテン」と呼べません。
・実家の母から、「食べきれないから、勝手に採っていいよ」と言われており、面積当たりで、うちの収穫量の「約5倍」です。また、実家では、畑でなく、庭の隅なので、「土地も痩せていそう」でした。うちは、一応、「ミニ畑」で肥料も施しており、勝っているはずです。以下が、田舎の母との会話です。
<私> ・ゴーヤがすごく採れるけど、秘訣は? <母> ・何にもしていないけど… <私> ・(そんなはずは無い…心の声) ・うちは、水やりも欠かさず、大事に、大事に、育てているよ~ <母> ・「大事???」 ・まさか、まさか…テキシン…してるよね… <私> ・テキシンって、どんな漢字? <母> ・「摘芯(芯止め、ピンチ)」だよ ・親ヅルだけではダメで、子ヅル(脇芽)を伸ばすんだよ。…(以下、説教が続く…) |
・田舎の母は、田畑持ちで、農業のプロなので、「ゴーヤの摘芯」が当たり前でした(恥)
ゴーヤのオス花/メス花に関する基本情報
親ヅルよりも、子ヅル(脇芽)/孫ヅルに、メス花(雌花)が多く発生します。なお、一般的に、「オス花(雄花):9割」「メス花(雌花、花下部に小さな膨らみ):1割」と言われているので、子ヅル/孫ヅル重視に賛成です。
・また、最初(7月頃)は、オス花ばかりで、8月~9月(夏至を過ぎてから花芽が分化開始)で、メス花が優先となります。従って、最初に、オス花ばかりでも、大丈夫です。なお、水切れになると、メス花が咲きにくくなるので、たくさんの水分をお願いします。
・なお、貴重なメス花なので、人工受粉も有効とネット記事にありました。
ゴーヤの具体的な摘芯(切らないのはダメ)
うちでは、ゴーヤの具体的な摘芯(芯止め、ピンチ)を以下の様に行いました。1枚目の様に、「本葉を4~5枚残してカット(摘芯)」しました(1枚目の右下がカット後)。
・2枚目の様に、上から順に「本葉→初生葉(しょせいよう)→双葉」ですが、「本葉」だけのカウントでお願いします。
・親ヅルを摘芯する事で、以下の様に、「子ヅル(脇芽)」が伸びます。「グリーンカーテン」に向かって、一直線です。要するに、摘芯をしないと、親ヅルだけが、ヒョロヒョロと上に伸びるだけで、「グリーンカーテン」にならないので、ゴーヤの収穫量が激減します。
・伸びた子ヅルを「本葉を4~5枚残してカット(摘芯)」すると、また「孫ヅル」が伸びます。いい感じです。なお、ネット記事で、「子ヅルの摘芯」の記載有無があります。うちのような「地植え」では、根も大きいので、「モッサモッサ」を目指して、「子ヅルの摘芯」が良いと考えますが、「プランター栽培」では、根も小さいので、「子ヅルの摘芯」無しで、小さめに育てるのがおすすめです。
・ツル誘引方針ですが、縦よりも「横/斜め方向」の方が、開花しやすくなるので、収穫量が増えます。
ゴーヤの苗の選び方(ご参考)
ゴーヤの苗の選び方の参考情報です。「本葉がしっかりと育った大きいモノ」でお願いします。つまり、その下の「初生葉/双葉」の様子よりも、「本葉」優先でお願いします。「初生葉」は、「モミジ形で無く、丸形」なので、すぐに分かるはずです。
スイカの摘芯
うちでは、ゴーヤ以外で、スイカも育てており、「自然に伸び放題」戦略でした。前述の知識ベースにネット記事を確認すると、ゴーヤ同様に「親ヅルを摘芯で止めて、子ヅルを伸ばす」でした。早速、以下の様に、摘心しました。
・「本葉を5~6枚残してカット」が原則ですが、花が咲いていたので、切る勇気が無く、少し長めにカットしました。次シーズンは、もっと早めに摘芯したいと考えます。
・なお、「スイカの摘芯後(カット後)の方針」を以下に示します。例えば、「子ヅル4本整枝2果どり」です。「4本」を残して、最終的に「2本で1果に摘果」です。「摘果」無しで、あまり、欲張らない方が大きなスイカになります。
・なお、別のネット記事でも、「本葉を5~6枚を残してカット」は、同じですが、「勢いが良い3本を残す」「1本で2果に摘果して、最終的に1個に(小玉スイカは、2果でもOK)」がありましたが、こちらを選択でも問題無しと考えます。ポイントは、「摘芯→摘果」で共通項で、あまり欲張らないで、今後とも、うちでは、励行しようと考えます。
スイカの垂直栽培
・スイカの垂直栽培にも挑戦中です。以下が関連記事です。植え付け後、一か月で「ミニスイカ」も出来ており、順調です。
関連記事「スイカの垂直栽培(省スペースが目的)と水平栽培(改善後)」 |
・なお、上記スイカは、「コンテナ栽培」で、育てています。以下が関連記事です。
関連記事「プランターよりも根に優しく安価なコンテナ栽培(約30cm深さ)」 |
まとめ
ゴーヤ/スイカ(ツル性植物)を育てている方は、多いと思います。ただ、うちでは、毎年、ゴーヤ/スイカが、「思ったより、収穫できないな~」でした。今シーズンから改善したので、ご報告です。図解あり/イラストありです。
・ゴーヤは、親ヅルの摘心(芯止め)により、「子ヅルを伸ばす」が必要です。「メス花」を増やす事で、収穫量が増えます。
・スイカも、ゴーヤ同様に「親ヅルを摘芯で止めて、子ヅルを伸ばす」で、大きなスイカが狙えます。
皆さんのご参考まで(^^) 何かあれば、お気軽にお問い合わせください。
2022年6月5日
関連記事
本記事で紹介した関連記事「スイカの垂直栽培(省スペースが目的)と水平栽培(改善後)」 |
関連記事「プランターよりも根に優しく安価なコンテナ栽培(約30cm深さ)」 |
・上記も含めた、本ブログのDIYカテゴリー(猫モノ、バラフェンス、野菜/果物、格子戸など)の記事リスト(約30件)です。他の記事も、どうぞ。
・各記事の左上に「検索窓」があるので、気になるキーワードを入れて頂ければ、ご要望の記事があるかもしれません。