アカヒレの飼育歴が約5年の中級者ですが、アカヒレの稚魚の生存率アップの成果です。大事なポイントをご紹介です。
アカヒレの繁殖方法
アカヒレの繁殖は、とても簡単で、初心者でも行えます。オス/メスのアカヒレを群泳させていると、勝手に増える感じです。
アカヒレの産卵/孵化
アカヒレの繁殖をご紹介します。アカヒレは、フナと同じように、卵(1mm程度)を水底に産み落とします。そこから、孵化します。
・うちでは、以下の様に、メダカと混泳です。なお、ミナミヌマエビは、アカヒレの卵を食べないので、混泳でも大丈夫です(ネット記事「アカヒレの繁殖方法」より)。
・ただ、孵化した「アカヒレの稚魚」は、「アカヒレの親」に食べられる可能性が高いです。また、混泳の「メダカの親」にも同様な危険性です。これが、長年の課題でした。
アカヒレの稚魚の生存率アップ
そこで、アカヒレの稚魚の生存率アップを試みました。当初は、水面近くに浮かんでくる稚魚を網作業で回収していましたが、そもそも、稚魚は小さく、見つけにくいので、回収率は低いです。
・以下が、工夫した稚魚の回収方法です。「水作フロートボックス、約1200円」を活用しました。
・要するに、「自然に入るのを待つ」です。「水作フロートボックス」を、浮かべておくと、数日毎に、何匹か、入っています。おそらく、稚魚が水流が弱くなる場所を探して、入り込むのだと思います。そこで、2枚目の写真にあるように、ボールで、「水作フロートボックス」ごと、静かにすくいあげます。「水作フロートボックス」をボールから静かに出すと、ボールの中に、稚魚が残るので、「稚魚槽」に入れます。
・「水作フロートボックス」は、以下で分かる様に、二重になっているので、一旦入ると出にくい構造です。なお、「自然に入るのを待つ」では、時間が掛かりそうですが、人間の空き時間に網作業では、タイムラグがあり、それよりも、水面近くに上がった際に、「水作フロートボックス」に、すぐに入り込む方が、タイムリーな感覚です。
うちの稚魚槽(親水槽と分ける)
うちの稚魚槽を以下に示します。「アカヒレの稚魚」は、「アカヒレの親」が居ないので、食べられる可能性はゼロになりました。要するに、2枚目で示す様に、稚魚槽を「親水槽と分ける」のが、大事なポイントです。3枚目で示す様に、稚魚も安心になりました。これで、数か月後に、大きくなったら「親水槽」に移動です(三か月で約2cm)。
・なお、「メダカの親」を避けるために、「メダカの針子/稚魚」も混泳ですが、問題ありません。
・ミナミヌマエビも、記事「【メダカ】ミナミヌマエビは、メダカの卵(有精卵)を食べません<卵の水カビ対策で有効>」に記載ですが、「メダカの卵の水カビ対策」で、稚魚槽に居ますが、生きている「アカヒレの稚魚」「メダカの稚魚」は、食べない可能性が高いです(動きが早いので、食べられないはずですが、甘いかもしれません)。ただ、記事「アカヒレの飼育方法」では、以下の様に記載なので、安心しています。
アカヒレとエビの混泳は、アカヒレからの視点では問題ありません。ミナミヌマエビも、ヤマトヌマエビも問題なく一緒に暮らすことができます。死んでしまったアカヒレであれば、ヌマエビに食べられることもありますが、ヌマエビが襲うことはありません。しかし、ミナミヌマエビの視点に立つと、アカヒレは稚エビを食べる存在ですから、ミナミヌマエビを繁殖させたい場合は、混泳NGとなります。 |
「針子槽/稚魚槽」と「親水槽」の違い
「針子槽/稚魚槽」と「親水槽」の違いをまとめます。水深が異なるので、同程度の水量となるように、水槽の大きさを決めました。
稚魚槽 | ・餌は、稚魚用です。2回/日は、同じです。 ・水深は、浅めで。 ・水作エイトコア+水作ボトムプレートは、同じです。 ・水草(藻)の必要最小限は、同じです。 ・ミナミヌマエビと混泳。 |
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親水槽 | ・餌は、成魚用です。2回/日は、同じです。 ・水深は、深めで。 ・水作エイトコア+水作ボトムプレートは、同じです。 ・水草(藻)の必要最小限は、同じです。 ・メダカと混泳。 |
・稚魚槽の餌は、「メダカ、稚魚用、20g、約200円」を、水質劣化を引き起こさないように、微量を2回/日としています。これで、数か月後に、大きくなったら「親水槽」に移動です。
ヒカリ (Hikari) メダカベビー ハイパー育成 20g 20グラム (x 1)
・親水槽の餌は、「メダカ、稚魚~成魚、B1サイズ、~360μm、25g、約500円」です。B2サイズは大きめサイズ(360~620μm)なので、B1サイズがおすすめです。水質劣化を引き起こさないように、微量を2回/日としています。
日清丸紅飼料 おとひめ B-1 25g 粒サイズ ~0.36mm 淡水海水両用 メダカ 熱帯魚 稚魚 餌
「親水槽」と「稚魚槽」に必要なモノ
ろ過フィルターが必要です。記事「【水作エイトコア】水槽用フィルターの最終形(拡張性と掃除:水質劣化対策)」でも示す様に、「水作エイトコア」が優れ物で、おすすめです。
「水作エイトコア」を載せているのが、記事「【水槽】水作ボトムプレート使用是非の検討結果(デメリットも記載し、ケース別の整理)」にも記載の「水作ボトムプレート」です。以下の様な使い方です。
「親水槽」と「稚魚槽」に合った方が良いモノ①
「親水槽」と「稚魚槽」に合った方が良いモノです。「水草(藻)」です。例えば、「ウィローモス、国産、無農薬、10g、約700円」です。餌として、必要と考えます。
(水草)国産 ウィローモス 1カップ 約10g(無農薬) メダカ 金魚藻 em
・稚魚槽の中では、「水草(藻)」が、こんな感じに育っています。
「親水槽」と「稚魚槽」に合った方が良いモノ②
水質劣化を避ける為に、餌が残りにくい工夫で、記事「【水槽】メダカ食べ残し/水質劣化対策「餌やりリング」(餌が残りにくい工夫)」です。これも、合った方が良いモノです。
「親水槽」と「稚魚槽」に合った方が良いモノ③
底砂の掃除ですが、「水作プロホース」がおすすめで、記事「【水作プロホース】水槽掃除(底砂)の最終形(フィルター無しが良い:水質劣化対策)」です。「親水槽」「針子槽/稚魚槽」の両方で、用いており、「1回/数週間」の頻度です。水替え量は、全体の約1/3で、水替えストレス無しを心がけています。
・「水作プロホース、Lサイズ、水槽クリーナー(フィルター無し)、長さ44cm、約1900円」です。小さめの「Mサイズ、長さ37cm、約1400円」「Sサイズ、長さ33cm、約1400円」もありますが、大きい方が詰まりの可能性も低くなるので、「Lサイズ」がお勧めです。
アカヒレの他の繁殖方法との比較
アカヒレの他の繁殖方法との比較です。
・ネット記事では、「水作フロートボックス」等の中に、「(相性が良さそうな)オス/メスのペアを入れて、そこ沈む卵を回収して、その卵を稚魚槽」とありました。トライしましたが、そもそも、「(相性が良さそうな)」が難しいのと、卵も小さくので、回収が難しく、「卵を産まないので、次のペアへ」との判断も難しいです。
・それと、水槽内で、「オス」「メス」を見つけて、網ですくうのも、人間にも魚にもストレスです。私には、難しすぎる方法でした。オス/メスの特徴さが出てこないので、見分けるのが難しいとネット記事に記載でした。
・つまり、「大きな水槽の中で、気に入ったペア同士で産卵し、稚魚だけを稚魚槽で育てる」です。我ながら、良い方法だと自負しています。要するに、本記事の「自由恋愛」か、「お見合い」の違いです。
・ネット記事では、「オスが一匹に対して、メスが二匹」ともありましたが、本記事の「自由恋愛」方式であれば、比率は気にしなくても、良さそうです。
水槽の底の工夫
アカヒレは、フナと同じように、卵(1mm程度)を水底に産み落とします。従って、ネット記事では、「卵が食べられないように、葉が小さい水草を水底に敷く」の提案がありますが、実践していません。うちの底石は、大きめなので、卵が底石の間に入り込みそうです。従って、「葉が小さい水草を水底に敷く」の効果度合いは、不明です。
稚魚の隠れ家
要するに、一つの水槽で、「アカヒレの親」と「アカヒレの稚魚」を混泳させる際に工夫として、「水草(藻)」で「稚魚の隠れ家を」とのネット記事があります。ただ、稚魚も隠れてばかりとは行かず、餌を求める必要もあり、不十分な対策と考えました。
まとめ
アカヒレの飼育歴が約5年の中級者ですが、アカヒレの稚魚の生存率アップの成果です。大事なポイントをご紹介です。
・せっかく、卵から孵化して稚魚になっても、「アカヒレの親」に食べられる可能性をゼロにしないと意味がないです。そのため、「親水槽」と「針子槽/稚魚槽」を分ける事が、大事なポイントです。
皆さんのご参考まで(^^) 何かあれば、お気軽にお問い合わせください。
2023年6月18日
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