気ままな独り言

【ミジンコ】室内で、数か月以上のペットボトル継続飼育に成功(グリーンウォーターと鶏糞)

ミジンコを室内で、継続飼育(養殖)するのは、難しいです。うちでは、数か月以上の継続飼育に成功したので、ご報告です。メダカに定期的に与えています。

雲くん
雲くん
確かに、ネット記事や動画は、沢山ありますが、一時的なモノが多く、継続飼育に関する記事は、稀です。

ミジンコの継続飼育(飼い方)のポイント

ミジンコの飼育(飼い方)には、何回かチャレンジしています。ただ、「数か月以上の継続飼育」は、難しいのが実感です。例えば、前記事①「【水槽】屋外より難しい、屋内でのミジンコ養殖のベスト案(失敗しない為に)」、前記事②「【水槽】室内でのミジンコ養殖の3つのポイント(飼育ケースの複数ローテーションで)」で、チャレンジしてきました。
・良くなるポイントは、間違っていないのですが、「決め手に欠けている」でした。本記事は、これらポイントを基にした「継続飼育の具体化」です。まずは、振り返りとして、以下に、前記事①/前記事②のポイント記載です。

前記事①(前記事②の進化版)・ミジンコ槽は、ある程度の大きさ(約5L)で、複数槽で、水の入れ替えを(15日間リセットで、槽の掃除も)
・酸素投入のため、「エアーストーン」活用で
・ミジンコ餌は、「スピルリナ」か「乾燥クロレラ(クロレラパウダー)」か「グリーンウォーター
前記事②・ミジンコ槽は、複数のローテーションで
・酸素投入のため、「エアーストーン」活用で
・ミジンコ餌は、「スピルリナ」か「グリーンウォーター

・ミジンコの購入ですが、例えば、「タマミジンコ、0.3g(900匹)、約550円」です。商品説明「詳しいミジンコ繁殖説明書付き! 初心者の方でも安心です」だそうです。


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・なお、「タマミジンコ」と「オオミジンコ」の比較表です。「毎日繁殖」が好ましく、「メダカが食べやすい大きさ」で、「タマミジンコ」にしました。なお、「ミジンコ」は、「単為生殖」なので、「メス1匹」だけでも、増えていきます。

タマミジンコ・体長:0.7~1.8mm
・繁殖スピード:毎日繁殖
・寿命:20日
・飼育のしやすさ:水質変化に弱く、爆食しやすい分、全滅しやすい
オオミジンコ・体長:2.2~6mm
・繁殖スピード:3日毎に繁殖
・寿命:120日
・飼育のしやすさ:水質変化に強く、死滅しにくい

「継続飼育」を成功させるポイント

要するに、室内では、「餌が腐る可能性が高く、それを防ぐために、水の入れ替えや槽の掃除」で対応するが、どうしても、趣味レベルでは、おろそかになり、「継続飼育が難しい」です。
・なお、前記事②で紹介していますが、例えば、「スピルリナ、粉末、100g、約1200円」です。動画「ミジンコの室内繁殖」で、室内飼育で、ミジンコ業者さんが使用されています。また、「クロレラとスピルリナの比較」で、「クロレラの細胞壁は厚く硬いのですが、スピルリナの細胞壁は薄く壊れやすいため、細胞壁を壊す処理をしなくても、高い消化吸収率を示すことが確認されています」の記載も有り、クロレラよりも、おすすめです。


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・最大のポイントは、「ミジンコ餌が腐らない様に」です。上記、動画でも、「大きなミジンコ槽で、水流もあり、掃除も頻繁」な様子でした。それが仕事の業者さんでは、「継続飼育」が可能ですが、趣味レベルでは、世話が面倒なので、難しくなります。

他の「継続飼育」のポイント

「ミジンコ餌が腐らない様に」が「水質の悪化」を防ぐために、必須です。なお、このために、「ミジンコ飼育水の数週間毎の入れ替え」のネット記事があり、否定はしないのですが、趣味レベルでは、世話が面倒です。そもそも、「腐らない」が根本的解決です。
・加えて、「酸素不足」も気にすべきです。ただ、「酸素不足」になると、「普段は半透明なミジンコが、赤色に変化」です。うちの場合は、その兆候もなく、「だんだん、減る」でした。

「ミジンコ餌が腐らない様に」のために

つまり、「生きていない餌を何とか使いこなす」では、趣味レベルでは、世話が面倒なので、難しいのが実感です。例えば、以下が候補です。

「青汁」「緑茶」「金魚の餌」「ほうれん草をつぶしたもの(ホウレンソウパウダー)」「クロレラ粉末」「スピルリナ

・これに対して、「生きている餌」は、以下が候補です。「ミジンコ餌が腐らないように」であれば、これらからの選択が望ましいです。

「エビオス錠(乾燥酵母から生まれた指定医薬部外品、胃腸を元気に)」「PSB(光合成細菌)」「鶏糞/鶏糞ペレット(バクエリアの餌)」「ムックリワーク(植物プランクトンの餌)」「ミドリムシ水(ユーグレナ)」「生クロレラ」「パン酵母(ドライイースト)」「グリーンウォーター(植物プランクトン)」

・なお、臭いは、「鶏糞>パン酵母>生クロレラ>ホウレンソウパウダー」のネット記事もありましたが、後述の「鶏糞ペレット」は、「上澄み液」でもあり、私の鼻では、これらよりも「ほぼ臭い無し」が実感です。

「生きている餌」の中で何を選択すれば良いのか

結論として、無料の「グリーンウォーター(植物プランクトン)」を選択しました。他は、「維持費が高価」だったり、室内なので「臭いが気になる」等で、避けました。なお、「生きている餌」の中でも、最も腐りにくいです(そもそも、ライトさえあれば、腐らないので)。
・以下が、室内で、数か月間のペットボトル継続飼育に成功している様子です。2枚目で示しますが、ミジンコが元気に泳いでいます。なお、ミジンコの適正水温が「20~28℃」なので、室内は、それも満たしています(屋外なら、ヒーター等が必要です)。タマミジンコの寿命が20日程度なので、次々と世代交代をしてくれています。

  

・以下の様に、ミジンコ回収は、ペットボトルから、1/4くらいの水を、網で濾します。ミジンコが残ったその網で、各ペットボトル毎を週1回で、メダカに与えています。網は、「100均のアク取り」を活用です。育った大きいミジンコだけが残るので、網目の大きさも、ちょうど良いです。

「グリーンウォーター」活用のペットボトル飼育のポイント

順を追って、説明します。まずは、ペットボトルの準備です。左が2Lで、右が500㏄ですが、「2L」でお願いします。容量少だと、水質が安定しないと考えました。ちなみに、この状態で、数週間の「屋外放置」で緑色になります。
・なお、「2Lペットボトル」は、「壁面がデコボコ」で、お願いします。「グリーンウォーター」になった際に、壁面に残り、底まで沈まないモノがあるので、ミジンコの給餌で有利と考えます。
・記事「餌水(グリーンウォーター)の育て方」で、「液体肥料[30リットル(バケツ2杯)に対して、およそキャップ1杯]を入れると、グリーンウォーターが出来やすい」があります。確かに、屋外で「一気にグリーンウォーターを作りたい」では、有効と考えますが、そもそも、本記事の「室内ライトで、ほどほどの増殖率」であれば、それ以上、加速する必要性がありませんでした。

・以下で、ポイント記載です。これにより、「ミジンコ餌が腐らない」を実現しました。

植物プランクトンを一定量に・その2Lペットボトルを、数週間、「屋外で放置」です。なお、最初に、「メダカ槽」の飼育水を「種水」として入れると良いです(「植物プランクトン」が含まれているので)。継続的になれば、「緑色のペットボトル水を、新たなモノに追加」でも構いません。
ミジンコ投入と「毎日、ひっくり返す」・お茶くらいの「緑色」になれば、「ミジンコ投入」です。なお、「ミジンコ投入」後は、「毎日、ひっくり返す」を励行ください。これにより、「ミジンコへの給餌と、水が腐らない」「ミジンコに酸素投入」が最大のポイントです。「ひっくり返す」をしないと、給餌量が足らなくなり、かつ、植物プランクトンに満遍なく光が届かなくて緑色が薄くなるので、「ミジンコがだんだん減る」になります。
何本でキープなのか・最初の写真で、「2Lペットボトルが3本」だったのは、全滅を避ける意味と、毎朝、「メダカを餌をやる、ついでにひっくり返す」のバランスで、3本にしました。
・ミジンコは「ある日いきなり全滅」する様なので、複数本でお願いします。
ライトが必要・加えて、最初の写真で、「ライトが強め」ですが、「メダカ用」と兼用です。従って、「昼間は、ライトON」ですが、「夜間は、ライトOFF」です。光合成量が足りない恐れもありますが、本環境では、「緑色が濃く」なっています。
・特に、「グリーンウォーター」の場合は、ライトが必要です(室内光なので、屋外よりも光量が足りない感覚ですが、「緑色」の濃さでご判断ください)
・なお、「鶏糞ペレット」も、ライト有りの方が、「水が腐らない」に対して、良い方向と考えました

・なお、「毎日、ひっくり返す」のもう一つの効果です。ミジンコは小さいとは言え、動物なので「糞」をします。植物プランクトンやバクテリアが「糞」を餌として分解する必要がありますが、ひっくり返して、水の中を漂うので、分解促進にも一役買っていると考えます。

「グリーンウォーター(植物プランクトン)」以外の「生きている餌」

・高価になりますが、「ミドリムシ水(ユーグレナ)」も、検討候補です。ただ、記事「ミドリムシ(ユーグレナ)の培養方法 – ハイポネックスと水で簡単に増えるよ」であるように、「ペットボトルの底にミドリムシが溜まりやすいので、1日1回以上はペットボトルを振って混ぜてください」です。「植物プランクトン」よりも、大型生物となるので、どうしても、「死骸」が溜まり、それが「腐る」事になります。避けた方が賢明です。ただ、「グリーンウォーター」と同様に、「毎日、ひっくり返す」の励行で使用可能性があります。購入であれば、例えば、「ミドリムシ水(ユーグレナ)、500mL、約1000円」です。


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・また、高価になりますが、「生クロレラ」も、記事「生クロレラと水道水でミジンコを簡単繁殖!!」で、「2日以上放置すると生クロレラが沈殿して、水と分離して固まってしまいやすい」なので、「死骸」等の沈殿物が発生しやすと認識しました。避けた方が賢明です。
・なお、高価になりますが、「パン酵母」の記事「ミジンコの繁殖と飼育方法 室内でも臭いを気にせず増やす方法」がありました。ただ、「メダカや熱帯魚に与える場合は、水ごと入れてしまうと水質の悪化に繋がります」「この方法で飼育する場合は、1ヵ月程度したら飼育水を完全に入れ替えないとミジンコが全滅する確率が高くなります」とあるので、「生きている餌」ですが、「飼育水がだんだんと腐る」と考えた方が良いので、避けた方が賢明です。

・他の「PSB」「ムックリワーク」等の「臭い」が気になるモノも、「ペットボトル」飼育で使用可能性があります。ただ、残る課題は、コストです。趣味レベルでは、無料の「グリーンウォーター(植物プランクトン)」や、「100均で、鶏糞ペレット/500g」で、数年は餌代が不要なので、後述「鶏糞ペレット」に軍配が上がると考えます。

「鶏糞ペレット」でも、問題無し

なお、うちで、「鶏糞ペレット」は、「100均で、鶏糞ペレット/500g」です。乾燥している事もあり、「ほぼ臭い無し」です。例えば、「鶏糞ペレット、5Kg、約200円」もあります。


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・「鶏糞ペレットの上澄み液」の作り方です。「方法①:屋外で」、「方法②:室内で」をご紹介です。当初、臭いを避けて、「方法①」でしたが、「方法②」でも、臭いが気にならないので、最近は、「方法②」を標準としています。

・「鶏糞ペレット」ペットボトルに、ミジンコ投入したのが、以下の右手前です。ミジンコが元気です。「鶏糞ペレット」も、「酸素投入」のため、「毎日、ひっくり返す」をしています。

・当初、心配していた「臭い」です。ペットボトルの蓋もあり、そもそも、「鶏糞ペレット」がほぼ「臭い無し」なので。また、「グリーンウォーター」と「鶏糞ペレット」では、「底に沈まない」の観点で、「鶏糞ペレット」が有利なのが、実感です。そもそも、結論として、「鶏糞ペレット」がおすすめです(室内ライトの必要性も低いので)。
・なお、「グリーンウォーター」は、ライトでエネルギー補給ですが、「鶏糞ペレット」は、いつかは、餌成分が無くなります。その時点で、「上澄み液」追加の予定です。

「数か月以上」の継続飼育を、「数年以上」に伸ばすためには?

では、「数か月以上」の継続飼育を、「数年以上」に伸ばす事は、可能なのでしょうか。記事「ミジンコの飼い方・増やし方(繁殖方法)|飼育方法(水温・餌・水換え・寿命・生態)について解説」が参考になります。「単為生殖のクローン再生産には限界があるのか、いつまでも単為生殖で増え続けることはありません」と記載がありました。
・それへの対応策として、「何らかの要因で単為生殖が継続できなくなってくると、有精生殖をして耐久卵を持つ個体が増えてきます。これが前兆です」「そうなってきたら、飼育槽の底に耐久卵はたまってくるのでスポイトで回収し、ビンなどにまとめて冷凍庫で保管しておきます」「耐久卵は約1ヶ月も冷やせば低温刺激の条件を満たしますので、再びそれを温かい水に入れてあげれば、次世代のミジンコが孵化して再び単為生殖で爆発的に増えていきます」と、世代交代です。以下の「耐久卵」が見つかれば、トライしたいと考えます。

・なお、一般的には、「耐久卵の孵化」は、難しいので、ミジンコの新規購入になりそうです。

飼育温度とPHとエアーレーションについて

継続飼育の観点では、飼育温度も重要です。記事「タマミジンコを増やす」によると、「最低2℃位~最高35℃位までの水温に適応できる」なので、室内であれば、問題なさそうです。なお、「30~33℃あたりが上限限度」なので、真夏は苦しそうです。ただ、「直射日光を避ければ40℃までは耐える」の記載もあるので、あまりに暑い日は、クーラーで対応です。
・PHですが、「pH7~8の範囲で安定した増殖」「pH6以下になると死滅」「pH9を超えると急に死滅 (グリーンウォーター化が進むとアルカリ性になる)」なので、「グリーンウォーターが濃くなり過ぎない」にも、注意が必要です。
・エアーレーションですが、「基本的には不要」「必須ではない」「温度が上がると溶存酸素が減って酸素不足になるので、泡が直接ミジンコに当たらないようにエアレーション」でした。「毎日、ひっくり返すだけ」で、ちょうど良さそうです。

まとめ

ミジンコを室内で、継続飼育(養殖)するのは、難しいです。ネット記事や動画は、沢山ありますが、一時的なモノが多いです。うちでは、数か月以上の継続飼育に成功したので、ご報告です。メダカに定期的に与えています。
・ポイントは、「ミジンコ餌が腐らない」です。業者さんは可能ですが、趣味レベルでは、世話が面倒なので、難しいです。本記事では、「グリーンウォーター(植物プランクトン)」活用で、ペットボトル飼育(毎日、ひっくり返すだけ)で、実現しました。なお、「鶏糞ペレット(バクテリアの餌)の上澄み液」でも、問題無しです。両者の共通項は、「生きている餌」の中で、「植物プランクトン」「バクテリア」は、サイズ小なので、「死骸」等の沈殿物も発生しにくいのが理由です。
・結論として、趣味レベルでは、室内ライトの必要性も低いので、「臭い無し」「安価」「沈殿物も少ない」の「鶏糞ペレット(バクテリアの餌)の上澄み液」が、おすすめです。

皆さんのご参考まで(^^) 何かあれば、お気軽にお問い合わせください。

2022年12月6日
更新日:2022年12月9日(「鶏糞ペレット」でも、問題無し)

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関連記事「【ミジンコ】室内で、ミジンコ槽の工夫と「継続飼育」のための最終進化系(鶏糞ペレット)
本記事⓪(前記事①の進化版)「【ミジンコ】室内で、数か月間のペットボトル継続飼育に成功(ポイント記載)
本記事⓪で紹介した前記事①(前記事②の進化版)「【水槽】屋外より難しい、屋内でのミジンコ養殖のベスト案(失敗しない為に)
本記事⓪で紹介した前記事②「【水槽】室内でのミジンコ養殖の3つのポイント(飼育ケースの複数ローテーションで)
関連記事「【ミジンコ】数か月間の継続飼育で、ミジンコ餌の最終決定版(鶏糞ペレットの上澄み液)

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