数か月ごとに、眼医者さんで、目薬の処方箋をもらい、薬局で「目薬を購入」です。土曜日に行ったのですが、「薬切れ」だったので、再度、数日後の月曜日に行きました。
・支払いしようと、「領収書」の金額を支払う際に、「あれっ、土曜日よりも安い?」と薬剤師さんに確認したところ、価格が異なった原因が分かったので、ご報告です。
薬の価格が「購入日」で異なった理由
月曜日に支払った「領収書」です。「合計金額8010円×30%=負担金2400円」でした。なお、点数換算は、「①調剤技術料63点+②薬学管理料64点+③薬剤料674点+④特定保健医療技術料0点=合計801点」です。
①調剤技術料 | ・63点 |
---|---|
②薬学管理料 | ・64点 |
③薬剤料 | ・674点 |
④特定保健医療技術料 | ・0点 |
合計 | ・801点 |
「土曜日午後」と「月曜日」で、価格が異なった理由「調剤技術料64点」
スギ薬局の「夜間休日など調剤加算料の発生する場合」です。以下の通りです。つまり、うちは3割負担なので、「土曜日の13時以降で、120円アップ」、「月曜日(平日)で19時までにゲットしたので、アップ無し」でした。「調剤技術料64点」が対象です。
夜間休日等加算は、以下の時間に調剤を行った場合に加算させていただきます。 ※平日は8時までと19時以降 ※土曜日は8時までと13時以降 ※日祝日、年末年始(12/29~1/3)は終日 【注!】加算を算定する場合は、「投薬時」ではなく、処方せん原本の「受付時」が加算対象時間である時に加算いたします。 加算による自己負担金は、患者様の保険給付割合によって異なりますが、目安として1割負担の患者様で40円、3割負担の患者様で120円ほどのご負担になります。 |
・つまり、薬の購入時間は、「平日の19時まで」か「土曜日の午前(13時まで)」が狙いです。時間に余裕があれば、「これ以外の時間」を避けた方が賢明です。
そもそも、薬の価格体系は?
興味を持ったので、調べてみました。「2022年(平成4年)の調剤報酬点数表」です。こちらで、上記の表と照らし合わせます。「+夜間・休日等加算40点(400円)」なので、400円×30%=120円が加算されます(本ケースでは、合計2400円で5%アップです)。
・従って、「平日の19時まで」か「土曜日の午前(13時まで)」を心がけると120円の得です。
①調剤技術料 | ・63点(+薬剤調整料の加算:夜間・休日等加算40点) |
---|---|
②薬学管理料 | ・64点 |
③薬剤料 | ・674点 |
④特定保健医療技術料 | ・0点 |
合計 | ・801点(841点) |
・なお、「①調剤技術料=調剤基本料+薬剤調整料」が内訳です。「保険調剤明細書」で確認すると、「①調剤技術料63点」=「調剤基本料[3ハ]32点+薬剤調整料[後発医薬品調剤体制加算]21点+薬剤調整料[外用薬薬剤調整料]10点」でした。
・また、「②薬剤管理料64点=[調剤管理料(内服薬以外)]4点+[電子的保険医療情報活用加算]1点+[服薬管理指導料(3か月依頼来局なし)]59点」でした。
「病院内の薬局/病院前の薬局」か、「薬局チェーン店」か
薬を購入する場合、「病病院内の薬局/病院前の薬局」か、「薬局チェーン店」か、どちらが安いか、要するに、「薬局の違い」が気になりました。1枚目が、うちの前述「2022年(平成4年)の調剤報酬点数表」内の「調剤基本料[3ハ]32点」が対象です。
・本リンク先「薬局ごとに定められている「調剤基本料」」が分かり易いので、2枚目で示します。例えば、「薬局チェーン店」を「病院前の薬局」に変更で「32点ー26点=6点、60円×30%=18円の得」、「病院内の薬局」に変更で「32点ー7点=25点、250円×30%=75円の得」になります。ただ、「薬局チェーン店(ウエルシア薬局)」では、Tポイント1%なので、「2400円×1%=24円の得」です。
・つまり、「10000円の薬」なら、「10000円×1%=100円の得」なので、「病病院内の薬局」よりも安くなり、最安です。うちでは、「眼医者さんの病院前の薬局(病院内に薬局無し)」があるのですが、Tポイントを考慮して、「薬局チェーン店(ウエルシア薬局)」のままとします。
・「個人経営の薬局42点」→「薬局チェーン店32点(21点/16点もある)」→「病院前の薬局26点」→「病院内の薬局7点」の順で安くなるので、ご検討ください。
「お薬手帳」を持参した方が良いのか
たまに、「お薬手帳」を忘れるのですが、どうなっているのか、気になりました。1枚目が、うちの前述「2022年(平成4年)の調剤報酬点数表」内の「[服薬管理指導料(3か月依頼来局なし)]59点」が対象です。本リンク先「薬局ごとに定められている「調剤基本料」」も参考にしました。
・うちは、そもそも「半年振り」なので、持参有無で変わらず59点でした。ただ、「3か月以内」なら、持参で45点になります。この場合は、「59点ー45点=14点、140円×30%=42円の得」です。
「ジェネリック医薬品」は?
・本リンク先「薬局ごとに定められている「調剤基本料」」に「ジェネリック医薬品」の説明があります。うちで、「③薬剤料674点」が対象です。薬局で、「ジェネリック医薬品がありますか?」と確認するのがおすすめです。
・新薬の特許が切れた後に販売される安価な「ジェネリック医薬品」の使用を推進しており、「ジェネリック医薬品」をご利用いただくと、「薬剤料」を新薬の約2~7割抑えることができます。 ・ジェネリック医薬品の場合、新薬と同等の有効性や安全性があるだけでなく、お薬の形を小さくしてあったり、苦みを抑えるためにコーティングを施していたり、より飲みやすくなるように工夫・改良が重ねられています。 |
同じ薬を安く購入するための4つのポイント
同じ薬(処方箋)を安く購入するための「4つのポイント」を以下に示します。3割負担で、計算しました。少しの心がけで、安くなる事が分かります。
①薬の購入時間 | ・「平日の19時まで」か「土曜日の午前(13時まで)」を心がけると120円の得 |
---|---|
②薬局の違い | ・「個人経営の薬局42点」→「薬局チェーン店32点(21点/16点もある)」→「病院前の薬局26店」→「病院内の薬局7点」の順で安くなる ・例えば、「薬局チェーン店32点」→「病院内の薬局7点」で、75円の得 |
③お薬手帳の持参有無 | ・「3か月以内」で持参すると「59点→45点」で、42円の得 |
④ジェネリック医薬品 | ・「ジェネリック医薬品がありますか?」と有無を確認ください ・「薬剤料」が新薬の約2~7割となります |
まとめ
同じ薬(処方箋)は、同じ価格で無いです。同じ薬を安く購入するための「4つのポイント」です。<①薬の購入時間:「平日の19時まで」か「土曜日の午前(13時まで)」で>、<②薬局の違い:「病院前の薬局」か「病院内の薬局」で>、<③お薬手帳の持参有無:持参する>、<④ジェネリック医薬品:有無を確認する>です。
・少しの心がけで、安くなる事が分かります。
皆さんのご参考まで(^^) 何かあれば、お気軽にお問い合わせください。
2022年6月18日
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