DIYで、キッチン回りのリフォーム(リノベーション)で、キッチンボート/吊り戸棚/ゴミ箱の作り方です。写真多めで、設計ポイント(注意ポイント)を丁寧に記載しました。
・本記事のミニ紹介動画「【リフォーム】キッチン回りでキッチンボート/吊り戸棚/ゴミ箱レールの作り方」です。よろしければ、どうぞ。
キッチン回りのリフォーム(リノベーション)
中古住宅のため、キッチン回りを色々と新しくしたくなりました。ご紹介です。リフォーム(リノベーション)です。
キッチンボード「開き扉→引き出し」(ホワイト化)
備え付けのキッチンボードが開き扉だったので、引き出しに変えました。オール自作です。
改造前の開き扉を参考添付です。奥まで、物が入らないので、使いにくかったです。また、色も木目調で少し暗めでした。
大仕事になりました。頑張りました。作り方ポイントを以下に示します。
①引き出しの寸法が大切です。内寸に合わせて設計です。 | 内寸に入るように、引き出し3個(同じ大きさ)にしました。各板の接合は、木ネジです。釘よりも組み立て精度が出るので。 ・幅:「レールの幅が12.5mmなので、内寸-2×12.5mm」415-2×12.5=390mm ・奥行き:「ピッタリでは奥に当たるので、内寸-5mm」385-5=380mm ・高さ:「レール寸法から下から6mmの高さが引き出しの底になるので、内寸-6mmの余りを3で割ります。その値から各引き出しの間隔の15mmを引いた値」630-6=624mm、(624÷3)=208mm、208-15=193mm(193mmが窮屈だったので、次回は180mmでも良いかも) |
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②引き出しの前面につける化粧板を工夫しました。 | 塗料では耐久性が不安です。また、光沢を求めました。結論としては、高価でしたが「メラニン化粧板」を選択しました。満足しています。 |
③化粧板の幅と高さは、引き出しよりも大きくして、奥に行かないようにします。 | 大きくした数値は、改造前の開きの大きさから導出しました。 ・幅:390+50=440mm ・高さ:193+20=213mm つまり、開き扉の高さ639=213+9+213+9+213です。化粧板の各々の間隔を9mmにしました。 |
④化粧板がt=4mmと薄いので、引き出しと同素材を機械カットして裏面に貼り付けました。 | 貼り付けは、キッチンボード用の両面テープと接着剤を使用です。 |
⑤化粧板も同じく機械カットです。 | 手作業もトライしましたが、寸法精度が出ないのと切断面がガタガタしたので、ホームセンターで30円/カットで機械カットしてもらいました。 |
⑥取っ手は、高価であっても、全体の雰囲気に影響します。 | たくさんの中から選択しました。 |
⑦引き出しレールの取り付けに苦労しました。 | 取り付け位置が数mmずれても引き出しがスムーズに動かないので慎重に。 |
部材費を以下に示します。
引き出し | 910×1820mm(t=9mm)の板が7枚で8260円 |
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レール | 9本で約4000円 |
レール用ネジ | 皿ネジ(M3×8mm)を90本で990円 |
化粧板 | メラニン化粧板(t=4mm)[グラビオ]が9850円 |
取っ手 | 9個で4716円 |
キッチンボード用両面テープ | 2本で1001円 |
キッチンボード用接着剤 | 598円 |
シーリングガン | 170円 |
木工用ボンド(500g) | 368円 |
<合計> | 約3万円(29793円) |
・なお、これを改造して、キッチン棚で「奥のモノを取りやすく」の記事を参考リンクします。「箱(容器、ボックス、ケース)」活用です。こちらも、いい感じです。
キッチン引き出しを「ホワイト化」
自作の引き出しの色も、木目調からホワイトにしたので、元からあったキッチン引き出しも合わせて、「ホワイト化」です。以下が、改造前後です。
作り方ポイントは以下の通りです。
①リフォームシート(60cm×5m) | 「柄がないホワイト」がなかなか見つかりませんでした。柄ありが多かったです。 |
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②リフォームシート貼りをトライしましたが、接着しにくいです。 | キッチン引き出しの汚れも極力無くしましたが、剥がれます。剥がれやすいので、空気も入ってしまします。そこで、「プラーマー」で下地処理をしました。バッチリです。 |
③「プラーマー」塗布のため、マスキングテープを使いました。 | 無くてもよいと思いますが、塗布面とそうでない面の境界が波打つので、使った方が直線的で好ましいです。(文房具用定規の幅が25mmだったので、それで合わせて、マスキングテープです) |
④引き出し前面を包むように寸法取りを行いました。 | 折り返し部分は、20mmにしました。③の25mmと丁度良いです。 |
⑤リフォームシートを接着する際に、コーナーをうまく処理する必要があります。 | 添付資料の連続写真でご確認ください。 |
⑥リフォームシートの接着で「面」には、スキージよりも雑巾が適していました。 | 雑巾の方が広い部分を抑えられるので、空気が抜けやすいです。ゴシゴシする感じです。スキージは端面近くのみの限定使用で。 |
費用面や使用治具をまとめておきます。
リフォームシート | (60cm×5m、ホワイト) 2088円 TAKARAFUNE ※約3mが残りましたが、何かに使います。 |
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プラーマー | (コニシ、BSP-7N) 673円 100gのミニサイズで丁度良いです。 |
マスキングテープ | (以前からの保有分) |
スキージ | (以前からの保有分) |
雑巾 | (家にあったモノで) |
<合計> | 約2700円 |
・別の引き出し(4つです)も同様に。以下です。
<「ホワイトのリフォームシート」でのコーナー部の処理方法>
キッチンの二段の吊り戸棚
キッチンの吊り戸棚を自作しました。以前のキッチンでは何もありませんでした。上段(1800mm)と下段(900mm)の二段にしました。下段は、流し台があるので、半分の長さにしました。この板を木材フレームで支えました。天板にボルト活用で接合です。
作り方ポイントを以下に示します。
①板の厚みは、18mmは必要。 | 木材プレートの間隔が約90cmもあるので、あまり薄いと曲がると思われます。 |
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②木材プレートを天板につける部分に苦労しました。 | 結論として、下の写真に示すように、金属版とボルト/ナットの組み合わせにしました。天板側から撮影しました。(乗せるモノも含めると相当な重量なので、それに耐える工夫が不可欠) |
③細かい点ですが、幅250mmの板で、木材プレートの内寸を同じ250mmで設計しました。 | 丁度入るはずでしたが、ギリギリすぎて、組み立てるのに苦労しました。内寸は、250+2mmの余裕寸法が必要と思います。(ホームセンターで機械カットしてもらいましたが、その寸法ブレと組み立てズレが常にありますので) |
④金属プレートに使うボルトの頭は、「丸型」にしました。 | 以下の様に、すこし出っ張っていますが、やむを得ないです。(最初は「平型」にしていましたが、金属プレートの穴から頭が「丸型」よりも、出てしまいました。「丸型」がお勧めです。) |
・組み立て時の木ネジ用の「電動ドライバー(電動ドリル)」に関する関連記事「電動ドライバーの買い方は、バッテリー2個も含めた3つのポイント重視で」です。https://daijoubudayo.com/diy/screwdriver/
・部材費は、以下の通りです。
上段 | (1800mm×250mm、t=18mm)の板:市販で約2400円 |
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下段 | (1800mm×250mm、t=18mm)の板の半分:市販で約1300円 |
木材 | 30mm×24mm、l=1820mmの木材を3本:約300円×3本=900円 |
<合計> | 4600円 ・安くするなら、板が検討対象です。t=18mmで白くて安いモノがあれば。 |
その他 | (他にも、金属板やボルト/ナットや木材接合のためのネジ等) |
流し台下のゴミ箱レール
流し台下のゴミ箱レールで、すっきりレイアウトを目指しました。引き出し棚を自作して、簡単に引き出せるようにしました。いい感じになりました。ゴミ箱ケースをレールの上に載せました。レールは底板に接合です。
作り方ポイントを以下に示します。
①レールは、ゴミ箱サイズに合わせて、長さ310mmの2本です。 | もちろん、もっと長いレールにすれば、それだけゴミ箱が前に出てきますが、ゴミで重量大になるとレールが曲がりそうです。今回は、ゴミ箱の半分くらいが出るようにしました。 |
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②一番、苦労したのが、レールと底板の接合です。 | 底板がt=9mmを使用できれば、長さ8mmのネジが使えたのですが、底板が厚いと、ゴミ箱の上がつっかえるので、やむを得ず、底板がt=3mmを使用しました。結果として、ネジが使えないので、接着剤で接合しました。横方向の力がメインなので、大丈夫と考えます。 |
③底板と流し台の底の接合です。 | 流し台の底は、ステンレス製なので、ネジを切るのは、可能ですが、なるべき傷つけない方法を模索しました。両面テープも可ですが、月日が経つと粘着剤が劣化するし、避けたいです。漬物石があったので、底板の奥に置きました。これで動きません。 |
④細かい点ですが、ゴミ箱の底よりも上部が大きいので、ゴミ箱の底に合わせて、ゴミ箱ケースをつくると上が入りません。 | 従って、ゴミ箱ケースは上部がすこし大きめの設計で工夫しました。なお、ゴミ箱の底とゴミ箱ケースの底の余裕寸法は+2mmがお勧めです。きっちり過ぎると入らなくなるので。 |
⑤ゴミ箱ケースの高さは、15cmとしました。 | 低すぎるとゴミ箱が倒れてしまうし、高すぎると材料が無駄なのと少し重くなるので避けました。 |
部材です。なお、今回の底板等は、余りを活用したので、ゼロ円でした。
レール | (長さ310mm、t=10mm)が2本:2本セットで678円 |
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皿ネジ | (長さ8mm)でレールを木材に止める |
底板 | (207mm×455mm、t=3mm) |
ゴミ箱ケース | (207mm×310mm、t=9mm)の板が全5枚 |
木工用ボンド | (以前からの保有分) |
<合計> | 板も購入すれば、約1000円 |
まとめ
DIYで、キッチン回りのリフォーム(リノベーション)で、キッチンボート/吊り戸棚/ゴミ箱レールの作り方です。キッチン回りが、新しくなり、気持ちが良いです。
・特に、「ホワイト化」で明るくなりました。
皆さんのご参考まで(^^) 何かあれば、お気軽にお問い合わせください。
2020年11月22日
更新日:2020年12月5日
更新日:2021年1月11日
更新日:2023年3月25日(本記事のミニ紹介動画をリンク)
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