ミジンコ飼育(室内)で、エアーレーションの是非について、結論です。ネット記事では、「必要?」「不必要?」のどちらもあり、よく分かりません。エアーレーションは、必要で、加えて、水替え無しが可能なのが、本記事まとめです。
・メダカに与えるのが飼育目的です。メダカ歴は、5年以上の中級者です。
・本記事のミニ紹介動画「ミジンコ飼育でエアーレーションの是非」です。よろしければ、どうぞ。紹介動画「ミジンコの生存率アップを達成した2つの方法です」も、どうぞ。
うちのミジンコ飼育(室内)について
メダカの餌に「ミジンコ」と考えたのが、ミジンコ飼育のキッカケです。今でも、特に、ママメダカに、あげています。ミニ動画「ミジンコ継続飼育に成功して、ママメダカにあげています」をよろしければ、どうぞ。
・関連記事「【ミジンコ】室内で、ミジンコ槽の工夫と「継続飼育」のための最終進化系(鶏糞ペレット)」で、ポイント記載です。以下に、まとめます。
①ミジンコの餌 | ・「餌が腐らないように」を重視して、「生きている餌」の中で、「鶏糞ペレット(バクテリアの餌)の上澄み液」です ・ペットボトルに、鶏糞ペレットを入れてから混ぜて、上澄み液を3L容器に投入です(だんだんと蒸発して水位が低下するので、それを補充するイメージです) |
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②ミジンコへの給餌 | ・エアーレーションで |
③水を腐らせない(水替え無し) | ・エアーレーションで |
④ミジンコに酸素投入 | ・エアーレーションで |
・ミジンコの購入ですが、例えば、「タマミジンコ、0.3g(900匹)、約550円」です。商品説明「詳しいミジンコ繁殖説明書付き! 初心者の方でも安心です」だそうです。
《めだか街道》【【破格値・最安】】活タマミジンコ生体0.3g(約900匹)培養繁殖説明書付きで安心!【生クロレラ水約350mlに入れて発送】メダカの最高活餌
・うちのミジンコ飼育方法を押し付けるのではなく、以下で、丁寧に記載します。
エアーレーションのメリット
3L容器で、エアーレーションのメリットは、前述の通り、「②ミジンコへの給餌」「③水を腐らせない」「④ミジンコに酸素投入」です。
・ただ、エアーレーション無しでも、これら効果がゼロになる事は、ありません。従って、必要性が低い点が、「エアーレーション無し派」の意見です。ただ、水環境が少しでも悪くなる(要するに、水が腐る)と、一気に、ミジンコ数が激減する可能性が高くなるので、避けた方が良いと考えます。
・記事「酸欠状態のミジンコ(赤いミジンコ)がいたら、エアーレーションを」にも記載ですが、「④ミジンコに酸素投入」の必要性が、特に高まる場合があります。容器の口が小さかったり、高温で水の酸素溶存量が減るケースです。この場合も、エアーレーションが有効です。
・また、エアーレーションの最大のメリットは、「水替え無し」です。一般的な数週間毎の「水替え」不要で、うちでは、半年間の「水替え無し」(完全リセット無し)です。
うちの半年間の「水替え無し」の理由
・そもそも、一般的な数週間毎の「水替え」は、「生きていない餌」のため、水が腐るのを防ぐためです。うちでは、「生きている餌」として、水が腐らないように、「鶏糞ペレット(バクテリアの餌)の上澄み液」を選択しています。
・なお、水が腐る事を完全に防ぐのは難しいので、「エアーレーション」で水を動かす必要があると考えています。
エアーレーションのデメリット
3L容器で、エアーレーションのデメリットとして、ネット記事にあるのは、「エアレーション」の強さです。
・記事「ミジンコはエアレーションで弱るのか検証してみた」が参考になりました。結果としては、「エアなしミジンコ 466匹」「エアありミジンコ 277匹」であり、「ミジンコは、水流が起こる事で餌の摂取量が減り、培養スピードが落ちたようです」が結論でした。また、ミジンコの泳ぐ力は弱いので、ミジンコが疲れる可能性も否定できません。
・ただ、記事内動画も確認しましたが、「相当な量のブクブク」でした。従って、うちでは、以下の様に、「小さいエアーストーン」で「最小のブクブク」にしました。
・他の記事「ミジンコが増えない!もしかしてこんな事やっていませんか?」でも、「ミジンコが水流やエアレーションに弱いというのは本当で、小さい容器でのエアレーションは逆効果でした」、「エアレーションをした方が水が綺麗になって管理が楽なのですが、止水域を好む生き物なので澱んだ水の方がミジンコにとって良いみたいです」の記載がありました。要するに、「最小のブクブク」が不可欠と考えます。
エアーレーションのデメリットとの誤解
エアーレーションのデメリットとの誤解で多いのが、「水が腐る為」です。
・「エアーレーションで、ミジンコ数が減った」ではなく、そもそも、「生きていない餌」なので、「水が腐る為」に、「ミジンコ数が減った」が真実と考えます。
・うちでは、「水が腐らないように」を重視して、「生きている餌」の中で、「鶏糞ペレット(バクテリアの餌)の上澄み液」を選択です。
エアーレーション有りでも、ミジンコ継続飼育が難しい実例
エアーレーション有りでも、ミジンコ継続飼育が難しい実例です。うちで、「生きていない餌(スピルリナ)」の場合です。
Grace of Nature スピルリナ パウダー 粉末 (100g)
・以下の様に、3L容器で「適度なブクブク」と考えています。ただ、水が腐るのを防げなかったようで、数週間で、ミジンコ数が激減して、最後はゼロになりました。
・水が腐るスピードと水替えタイミング(完全リセット)の追いかけっこで、負けました。3L容器と小さいのも、水の環境が安定しない要因かもしれません。参考動画「ミジンコの餌(スピルリナ粉末)を入れ過ぎると、すぐに水が腐る原因になります」です。
・ミジンコ業者さんで、「生きていない餌(スピルリナ)」で、エアーレーション有りで、ミジンコ継続飼育に成功している例もあります。例えば、動画「ミジンコの室内繁殖」です。うちの「スピルリナ粉末」と異なり、「スピルリナ錠剤」なので、水が腐りにくい可能性もあります。
・以下に、上記動画の静止画を掲載ですが、20L容器はありそうで、水質も安定しそうです。ただ、「カビが発生」する可能性にも言及されているので、「水を腐らせない」は、素人には、難しそうです。ただ、生きていない餌なので、水替え必要と思われます。
・同じ方が、エアーレーション無しで、動画「屋外でグリーンウォーター、エアレーション無しでミジンコを増やす」で、スピルリナ使用です。口が広く、風もあるので、エアーレーション無しが可能と考えています。ただ、上記と同様に、水替え必要と思われます。
エアーレーションの部材など
・使用した「小さいエアーストーン」は、例えば、「エアーストーン、25㎜×15㎜、10個、約500円」です。
エアーストーン 25mm×15mm 10個入り 円筒形 いぶきエアーストーン 気泡ディフューザー 小型 アクアリウム 水族館 水槽 魚タンク ポンプ 空気石 養液栽培用
・エアレーションには、ポンプが必要です。例えば、「電動ポンプ、水作、水心 SSPP-3S、エアー量調整可能、約1700円」です。
・また、エアー量を調整するために、「コック付き」で、例えば、「二又分岐、コック付き、エアーチューブ用、約300円」が必要です。うちでは、「メダカ槽」にも、エアー要なので、以下の様に「二又分岐」が不可欠です。
ミジンコ飼育(室内)で、エアーレーションの是非
ミジンコ飼育(室内)で、3L容器で、エアーレーションの是非です。「①ミジンコの餌」が「生きている餌」が前提です。うちでは、「鶏糞ペレット(上澄み液)」です。
・メリットは、「②ミジンコへの給餌」「③水が腐らない」「④ミジンコに酸素投入」です。おすすめします。
・デメリットは、エアーレーションによる水流が強すぎると「給餌量が減る」可能性です。また、ミジンコの泳ぐ力は弱いので、ミジンコが疲れる可能性も否定できません。これを解決するために、「相当な量のブクブク」ではなく、「最小のブクブク」が肝要です。
・特に、エアーレーションの最大のメリットは、「水替え無し」です。一般的な数週間毎の「水替え」不要で、うちでは、半年間の「水替え無し」です。
ミジンコ飼育(屋外)で、エアーレーションの是非
ミジンコ飼育(屋外)で、エアーレーションの是非です。「①ミジンコの餌」が「生きている餌」が前提ですが、「グリーンウォーター」選択が多いと考えます。
・メリットは、「②ミジンコへの給餌」「③水が腐らない」「④ミジンコに酸素投入」です。ただ、そもそも、「グリーンウォーター」なので、「水が腐る」事は無さそうです。容器の口も大きく、風もあるので、「酸素不足の可能性も低い」です。室内よりも、エアーレーションのメリットが小さくなります。
・従って、デメリット面も考慮すると、「グリーンウォーター」であれば、「エアーレーションは、不要」で良いと考えました。
うちのミジンコ継続飼育(室内)で、成功している2つの方法(水替え無し)
うちのミジンコ継続飼育(室内)で成功している2つの方法(水替え無し)です。まとめておきます。紹介動画「ミジンコの生存率アップを達成した2つの方法です」も、どうぞ。
①3L容器+エアーレーション
3L容器を2個としているのは、全滅を避けるためです。ただ、半年以上の継続飼育に成功しているので、1個でも良いかもしれません。冬場は、関連記事「【ミジンコ】冬場の室内ミジンコ継続飼育(ポイント:水槽用ヒーター)」でお願いします。
・以下の様に、①鶏糞ペレットを準備して、ペットボトルに数個を入れて、ひっくり返す(底に沈殿物があるので、毎日、ひっくり返しています)
・②数日経過した上澄み液を液面が蒸発で下がった3L容器に補充する
・これで、3L容器は、ミジンコ継続飼育です。生きている餌なので、水替えの必要性を感じません。
なお、3L容器の底に、残留物が溜まります。以下の様に、大型スポイトで吸っています(なお、グリーンウォーターでは、底の沈殿物が多量に発生するので、避けた方が良さそうです)。要するに、「水を腐らせない」です。なお、底の沈殿物にはミジンコが含まれているので、勿体ないので、後述の「ペットボトル」内に、投入しています。
・2枚目が普段の様子です。「3L容器」の蓋ですが、埃避け(猫除け)で「ダイソー、整理棚、110円」+「塩ビ板、透明(カット)」を使用しています(上部がオープンですが、特に「臭い」は気になりません)。床にも、ライトの光が反射するように、銀色で工夫です。
②2Lペットボトル+毎日ひっくり返す
2つ目は、2Lペットボトルです。こちらも、水替え無しで、ミジンコ継続飼育です。毎日、蓋を閉めて、ひっくり返しています(ひっくり返す前に、ペットボトルの胴を少し押して、新鮮な空気を出し入れしています)。同じ方法の方の記事「ミジンコをペットボトルで育てる方法は? 1日1回蓋をして振るだけ!」です(こちらの方は、屋外でグリーンウォーターです)。
・1枚目に示す様に、一番右が「鶏糞ペレット(バクテリアの餌)の上澄み液」で、一番左が「グリーンウォーター」で、中の2つが、混合です。両者で、ミジンコ状態の差は、見られません。底に沈殿物がありますが、そこにミジンコが沢山います。餌場になっている様です。「毎日、ひっくり返す」であれば、水が腐りません。
・工夫ですが、2枚目に示す様に、ペットボトルの蓋に「一つの小孔」を開けています。常に空気を通してあげるためにです。「ひっくり返す」時には、指で塞げば、大丈夫です。倒しても、「一つの小孔」なので、ドクドクと水はこぼれません。たまには、蓋を全開にして、ペットボトルの横をポコポコと押さえて、空気循環もしています。
・以下の様に、グリーンウォーターの為、夜もライト点灯です(隣のメダカ槽に光が入らないように、青色板でブロックしています)。
・2Lペットボトルで、半年以上のミジンコ継続飼育に成功しているのは、エアーレーションと同様に、毎日、蓋を閉めて、ひっくり返す事で、「②ミジンコへの給餌」「③水を腐らせない(底の沈殿物が舞うので、分解が進む)」「④ミジンコに酸素投入(ひっくり返した際に、空気が入る)」を満たしているのが理由です。要するに、「水を腐らせない」です。
・生きている餌なので、水替えの必要性を感じません。
・「3L容器」からのミジンコの回収方法を以下に示します。見えているのが、「タモ網、ミジンコ/バクテリア用、5本、約600円」です。2枚目が、「ペットボトル」からの回収です。
フィッシュネット 5本入 小さい丸型 網目細かい 水槽 ミジンコ バクテリア 取りネット タモ網 フィッシュネット 軽量 釣りネット 釣具 魚を掬う 掃除 道具 ランダムな色
・ミジンコの様子です。元気に動き回っています。なお、ミジンコは小さいので、スマートフォン撮影では、「マクロレンズ、約10倍、約400円」が必要です。
未来Network iPhone・各種スマートフォン対応 魚眼 広角 マクロ 3in1レンズ 挟むだけで簡単装着 ブラック
まとめ
ミジンコ飼育(室内)で、エアーレーションの是非について、結論です。ネット記事では、「必要?」「不必要?」のどちらもあり、よく分かりません。
・メリットは、「②ミジンコへの給餌」「③水が腐らない」「④ミジンコに酸素投入」です。特に、3L容器でエアーレーションの最大のメリットは、「水替え無し」です。一般的な数週間毎の「水替え」不要で、うちでは、半年間の「水替え無し」です。生きている餌なので、水替えの必要性を感じません。
・デメリットは、水流が強すぎるとミジンコに悪影響があるので、「相当な量のブクブク」ではなく、「最小のブクブク」が肝要です。
・上記の原理で、「2Lペットボトルを毎日、ひっくり返す」でも、ミジンコ継続飼育が可能です。本記事で、詳細記載です。
皆さんのご参考まで(^^) 何かあれば、お気軽にお問い合わせください。
2023年5月10日
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